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学生時代、流行りのアーティストに疎すぎた話

Mステにうたばん、Hey!Hey!Hey!やカウントダウンTVなど、音楽バラエティー番組が視聴率取り放題だったあの頃、私はまだ学生だった。

クラスの大半が今週のヒットチャートの順位を知っていたような時代である。母が好きだったのでかろうじて音楽番組は見ていたが、あの頃の私は流行りのアーティストにかなり疎かったように思う。


どれくらい疎かったか思い出してみた。


中一の頃「KinKi Kidsは光一派か剛派か」という論争に巻き込まれたことがある。クラスメイトに「光一」「剛」と書かれた2枚のカードを渡され、どちらか選んで箱に入れてほしいと言われてしまい、非常に焦った記憶がある。何故なら、あの飛ぶ鳥を落とす勢いで売れていたKinKi Kidsへの知識は「小さな石ころごときに女を奪われた僕の心はマジでガラス!!的な歌をうたっている二人組」というフワッとしたものしかなく、顔なんぞどっちがどっちかなんてよく分からなかったからだ。

だけど爽やかに知ったかをして「剛」のカードをスッと取り、「じゃあ!たけしで!!」と言い放ってしまった。今考えても恥ずかしい。殺してくれ。

ただその子は光一派だったらしく、「ゆーやちゃんwwwそのボケ剛派の前で言ったら殺されるよwww」っという「ボケ」として処理されて助かった。

この時ほど「仲間内で普段からボケまくっといて良かった」と思ったことはない。


また別日に、今度はクラスメイトの男子が「好きなアーティストを書いてクラスBOXに入れておいて!後で集計してランキング作るから!!」と言ってきた。別に好きなアーティストがいなかった私は非常に困った。

隣りの席の男子に相談したところ、「とりあえずGLAY!!GLAYって書いといて!!」と言われたので書いて投函した。

後日

「誰だファンでもないのにGLAYって書いた奴!!!」と言われたので、何故バレたのか考えていたら、どうやら私一人だけ


「Guray(ぎゅらい)」


と書いていたらしく、こちらもホントに心底恥ずかしかった。やっぱり今思い出してもキツイ。ひと思いに殺してほしい。


モーニング娘。が流行った頃、私はラブマシーンをしばらく知覚していなかった。友人たちが最近毎朝「ラブマシーンで目覚める」と話していたので、なんかそうゆうマシーンがあるのかと思っていた。

母親に聞いたら心配された。曲名だと教えられた時、クラスで不用意にラブマシーンについて尋ねなかった自分を褒めた。

しかし万が一「ラブマシーン」が曲じゃなかった場合、母親に聞くのはそれはそれでリスクが高かったように思う。アダルトグッズとかじゃなくて本当に良かった。マジで。


さて何故このような昔話を思い出したかというと、たまたま入ったカフェで死ぬほど90年代ヒットチャートが流れているからだ。そしてちょうど今、GLAYのHOWEVERが流れてきたので古傷が傷む前にさっさと出ることにする。ごめんねGLAY。ちゃんともう間違わないよGLAY。



人の金で美味しいお茶が飲みたいです。 (こうゆうところがホントにダメ)