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都市部の大学は1限を廃止すべき!

大学の1限が朝ラッシュの悪化を招いている

都市部、特に首都圏における鉄道の朝ラッシュは戦前から存在するという。

しかし、今現在でも解決には至っていない。国土交通省の統計によると2018年(平成30年)度の東京圏最混雑区間における平均混雑率は170%。そこから約30年前、1989年(平成元年)度の202%に比べれば混雑は緩和傾向ではあるものの、 満員電車ゼロへの道のりは遠い。

そんな中、東京都が推進する「時差Biz」プロジェクトは抜本的な解決策として注目を浴びている。社員の出勤時間を朝8時〜9時の間から1時間前後ズラし、社員の通勤ストレス軽減によって企業の生産性向上に繋げるのが狙いだ。東急電鉄では時差Bizライナーなる早朝の臨時速達電車の増発などが話題となった。

企業が様々な努力を行う一方で大学はどうか。私が通っていた大学では、1限の必修授業が存在した。履修要項を見た時、目を疑った。企業が時差Biz等の混雑緩和による社会貢献を行っている中、なぜ大学は何もしないのか。 朝の講義が無ければ満員電車なんか乗らずに済むのに。

1限に向かう際の最寄駅は地獄絵図だった。学生の大群によりエスカレーターには長蛇の列。通路では渋滞も度々発生していた。
スーツ姿の通勤客がすみません…と間を縫っていく様子は居た堪れない光景だった。

大学は必修授業を除き、自由に授業を選択できる単位制の場合が殆どだ。必修以外の1限講義中の教場を眺めてみれば受講者は少なく、途中から入室する者も確実に存在した。眠気と戦っている学生も多く、私もペンを持ちながら寝てしまったり、満員電車を回避するためワザと遅れて行く事もあった(オフピーク通学だぜ!)。

そうなると2限〜4限の授業は人気が出る。履修の際抽選になる事も珍しくなかった。 抽選に漏れた場合、1限の講義を履修せざるを得ないケースもあった。希望の講義ではない場合が多く、モチベーションを保つのは難しい。

何故1限が不評なのか。満員電車以外にも理由はある。それはスマホの普及だ。スマホによって夜行性と化す若者が益々増えたからだと推測する。
スマホは娯楽の多様化に大きな影響を及ぼした。ドラマ、アニメ、ゲーム、漫画、SNS、ネットサーフィン、株、投資etc.
何でも一台で完結してしまう。
ヒマさえあればスマホを使う。ついつい深夜まで。そして朝がダルくなる。

アルバイトも朝に弱くなる要因だ。サークルに入ったり交際するとなればお金が必要だ。将来の不安に備えて貯金を行う者もいた。アルバイトに明け暮れて疲労が溜まり、朝起きられない学生が増えているという。私もそうであった。
学業とサークル、バイトと遊びのワークライフバランスを保つのは意外に大変だと感じた。

私のような朝に弱い、情けない学生が少なくない現代。責任転嫁と言われても私は訴えたい。

大学は時差通学を推進すべきだ。その為に先ずは都内の有名大学が率先して、1限必修を試験的に廃止して欲しい。


時間はかかるかも知れないが、じわじわと1限必修の大学を減らしていけば、確実に朝ラッシュは緩和されるだろう。
通勤客のストレス軽減、教授の負担軽減などの副次効果も期待できる。学生も社会人もwin-winになれるハズだ。

どの世代でも生活しやすい、快適な社会になって欲しい。


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