見出し画像

高齢者の歩行 重要な筋力

こんにちは!さっとんです!今日もよろしくお願いします。

今回は「高齢者の歩行で大切な筋力」についてです。

前回の記事はこちら!

今回は少し個別の筋力評価を書いていきたいと思います!

よく筋力検査でMMT(徒手筋力検査)で評価すると思います。
実際、歩行での数値として段階でどの位の筋力があれば良いの?と思われている方に何か参考になればと思います。

歩行に重要な筋肉と必要な筋力とは?

結論から申しますと

・前脛骨筋     MMT4 
・大腿四頭筋    MMT4 
・大殿筋      すいません。正確に分かりませんでした。
・中殿筋      
MMT3
・腓腹筋、ヒラメ筋 
MMT4

です。順に詳しくお伝えしまね!

前脛骨筋

画像4

・踵接地の前に、床への落下の減速
・筋力低下があればフットスラップが観察される

難しいですね。
私は観察では「ペタペタ歩きになっていないか?」
を指標としています。

MMTでは段階3の筋力になると足底接地が観察される
ストライド長、歩行速度が低下する

との報告があります。

となるとこの筋肉はMMTで4以上を目安にトレーニングしていくことが、目安になりますね!

大腿四頭筋

画像5

・初期接地での直後の衝撃吸収
・立脚中期へのスムーズな移動
・最大伸展位から15°屈曲位で、遠心性収縮で高い筋力が要求される

ややこしいですね。
私の観察では
「足ついた時に膝曲げられなくて、膝ずっと伸ばしながら歩き」
の方を指標として筋力低下を疑います。

膝屈曲位での衝撃吸収を行う為には少なくともMMTで段階3の筋力が必要

と報告があります。
となるとMMTで段階4を目安にトレーニングしていくことが目安になりますね!

大殿筋

画像1

・荷重応答期での体幹の起立

これも難しいですね。
私の観察では
「体が前方へのつんのめり歩き」「体後ろそらし歩き」を指標として筋力低下を疑います。

すいません。この筋力についてはMMTの段階での表示を調べましたが見つけきれませんでした。どなたか分かる方がおられたら教えて頂きたいです(汗)

主観になってしまいますが、上記の歩行状態が認められ場合や

大殿筋には頸部、両腕、体幹の全体重のおよそ60%を保持するのに十分な筋力が必要である。もし立脚相での体幹の前方傾斜、歩行速度の低下が見られた場合は筋力低下が疑われ、確認のために検査が必要

との報告があります。私の臨床上での主観ですが、段階3以上の筋力は必要と考えています。

中殿筋

画像2

・立脚相での単脚支持期の、骨盤の落下を防ぐ

眠くなりますね。
私の観察では
「歩く時の片足立ちで、体左右にゆれる歩き」を指標としています。

歩行中の中殿筋に要求される筋力は、最大筋力の約25%である。骨盤の落下を防ぐ為には少なくとも段階3でなければならない

との報告があります。
となるとMMTで段階3以上を目指してのトレーニングが必要ですね。

なので
・大殿筋では、歩行中の体幹前後の動揺
・中殿筋では、歩行中の左右の動揺

が見られると筋力低下の可能性が整理しやすいです!
 

腓腹筋、ヒラメ筋

画像4

・歩行時の踵離れ、足関節の安定化
・立脚期終期での、脛骨の前方移動を防ぐ


漢字ばかりなのに、ここまでお読み頂きありがとうございます。
私の観察では
「ずっと踵離れず、体を前に倒して全然地面押せてないなー歩き」
を指標としています。

腓腹筋では歩行中での筋力要求は最大筋力の75%、ヒラメ筋では80%以上
二つの筋力が少なくとも段階4あれば足関節は固定され、踵は上がる

との報告があります。
となるとMMTで段階4以上を目指していくことが必要ですね。

さいごに

MMT(徒手筋力検査)は臨床上では評価することは多いと思います。
その指標として、現在の状態や目指す筋力を整理することは患者様への説明にも使えると思います!
私はMMTで4以上を臨床上では目指しています。

こうして書いてみると、高齢者の歩行には、当たり前ですが下肢筋力が重要ですね。筋力トレーニングを行う時は、シンプルに上記の筋肉をトレーニングしていくと良いかもしれません!

この筋群をまとめてトレーニングするのにステップ訓練はおススメです!よろしければ参考にされてみて下さい。

最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!

これからも高齢者のパフォーマンスアップをお手伝いしていきます!


参考文献
・新 徒手筋力検査法 原著第9版
・運動療法のための機能解剖的 触診技術 下肢・体幹
・観察による歩行分析
・伊藤 隆 基本動作における大殿筋上部繊維と下部繊維の筋活動について

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?