CCPMって何?何が良いの?効果あるの?
CCPMって何?
CCPMとはCritical Chain Project Managementの略で、ゴールドラット博士が考案したプロジェクトマネジメント手法です。タスクの進捗率とバッファの消化状況により、プロジェクトの納期が守れるかをチェックし、管理する手法です。やり方を知った方がイメージしやすいので、「CCPMのやり方を簡単に説明(計画編)」と「CCPMのやり方を簡単に説明(実行フェーズ)」を参考にしてください。
何が良いの?
◆進捗が圧倒的に分かりやすい
「CCPMのやり方を簡単に説明(実行フェーズ)」に記載していますが、バッファ管理のグラフは進捗が一目瞭然です。
◆対策がハッキリしている
どうしたらクリティカルチェーンが短くなるかを考えるだけ。
◆協調し易い
プロジェクトの遅れ=クリティカルチェーンの遅れなので、クリティカルチェーンを担当している人を徹底的にフォローしていけば良く、それが共通認識となるので協調し易い状況が生まれます。
効果あるの?
期間が1ヶ月~半年位のプロジェクト(数十件)に導入しましたが、私の経験では納期遵守率が70%から95%位に上がりました。ですので、納期遵守率が余り良くない会社さん、或いはチームには間違いなく効果を発揮します。また「何がよいの?」の所で記載しましたが、協調しやすくなるので、プロジェクト期間が短縮される可能性もあがります。ただし、導入すれば遅れないわけではなく、期間が短縮するわけではありません。見えた遅れに何もしない、クリティカルチェーンを担当するメンバーを誰も助けないのであれば変わらないのは、CCPMでも一緒です。
なぜ広まらないのか?
そんなに良いものであれば、なぜ広まらないのか?これは私見ですが、
◆専用のフリーツールが無い
◆ツールが高額である
◆コンサル料が高額
◆一人じゃできない
といった所がボトルネックネックになったいるんだと思います。
私は自分で本を読み、セミナーに参加し、会社にお願いして何とか1ライセンス購入し、説明資料を作り、PMさんや管理者の方に「CCPMとは」を説明してまわり、お願いして取り組んでもらいました。これだけでも結構ハードル高いですよね。
もし、興味があればExcelで簡易的に作り、やってみる事をオススメします。
以下、参考までに。
自分が参考にした本「クリティカルチェーンーなぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか」はザ・ゴール同様にビジネス小説となっており、プロジェクトによくある好ましくないシチュエーションの数々に対策していくストーリー。その対策手法がCCPMとなっています。CCPMのやり方ではなく、CCPMを感覚で理解するには良いです。少しページ数はありますが、小説なのですぐ読めますし、今では中古で安く買えるんじゃないでしょうか?
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