藤崎たけし

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最近の記事

看板という政治風土

 8年ほど前になりますが、家族で山陰地方を旅行したことがあります。そのときに街の風景で強烈に印象に残ったのは、いわゆる政党広報板といわれる政党支部長の顔のポスターを貼った看板の数が鹿児島に比べ圧倒的に少ないことでした。街の景観としても非常に良かったことを思い出します。 政治活動の看板には2種類あります。1つは公職選挙法で定められた候補者個人と後援団体による政治活動用の看板。そしてもう1つは政党及び政党支部主導による政党広報板です。 少し解説しますと、公職選挙法で定められた候

    • カスタマイズ社会と多様性と

       このところ、夕方ニュースは後刻、ネットの動画で、YOUTUBEやTVerやNHKオンデマンドなど、何でも自分の好きな時間に見ることができるようになった。多様化するカスタム(=顧客)のニーズに合わせて、時間帯が自由なのが特徴であり、これをカスタマイズ社会と呼ぶそうです。まさに「生活スタイルの多様性の象徴」のようです。  カスタマイズ社会を象徴する1つが、今や当たり前となった期日前投票という制度でないでしょうか。以前は、きめられた日曜日の決められた時間帯のなかで投票するという

      • 変わる、変えるとは

        鹿児島市長選挙と日置市市長選挙を経て、「変わる」ことへの期待感が高まっています。変わるためには、充分な説明と準備が必要です。ここで改めて「変わる」「変える」「変わった」「変化」について再考したいと思います。 「変わる」を起こそうと側は1人=首長、「変わった」を感じる側は受ける立場により様々です。有権者の思いである「変える」とはどのようなことを指しているのでしょうか。 昭和時代の変わるといえば「保守対革新」の対決であり、「革新自治体」になると「変わる」と報道も書きた

        • 自分の父親のまたいとこの男性~皇位継承~

           「自分の父親のまたいとこの男性」の名前を知っていますか?と聞かれて、即答できる日本人はほぼ皆無ではないかと思います。有名な一族の末裔など、家名の維持存続が重要視されている人、また一族で商売をされている方など、現在の日本人のなかではごく一部の方が、うっすら意識しているのに過ぎないと思います。 「安定的な皇位継承の確保などの課題を議論する政府の有識者会議」が皇室の今後をめぐって、議論を始めましたが、安直に女性天皇・女系天皇に論を立てる専門家の皆様に対し、まずは家のファミリー

        看板という政治風土

          地方議員の仕事を伝える

           インターネットの発達により、またSNSへの進化により、ひと昔に比べて議会開会時、閉会時に関わらず、どのような業務をしているのかをお伝えしやすくなりました。  年に2回の学生インターンシップの受け入れの時期、皆さんには、議会の傍聴をしていただいて、その様子が「その日の夕方のテレビのニュースでどのように放送されるか」「翌朝の新聞でどのように活字になるかを見てみよう」とお願いしています。学生さんからは「あんなに議論したのにあれだけ?短い!」「重要だと思った項目が違う!」などの感

          地方議員の仕事を伝える

          財政難の鹿児島県で政策実現の予算を確保するには

           私が初当選したのは平成15年。その後19~23年の4年間の浪人期間を経て、現在に至っています。  初当選以来一貫しているのは、「鹿児島県は財政が潤沢ではない」ということです。伊藤祐一郎氏が、知事に就任したのは鹿児島県の財政と立て直すためであり、その12年間は緊縮財政ながらも鹿児島県の将来のために投資すべきものは投資していわばメリハリの財政を利かせてきました。  伊藤氏は、前任者の作った「財政改革プログラム」をさらに進化させ、さらに厳しく切り込んだ「県政刷新大綱」によって

          財政難の鹿児島県で政策実現の予算を確保するには

          ビフォー25・アフター25

           世の中には人それぞれに自分の定めた節目の年があろうかと思います。誕生日、結婚記念日、創業、一年忌、三年忌など、ちょっと思い浮かべるだけでも数多くあります。  今私は、大学を卒業して25年、初めて立候補してから22年経ちます。現在47歳。浪人8年・現職議員として14年です。現在受け入れているドットJPのインターンの大学生のみなさんを見ていますと、「ああ~自分もこんな時代もあったな」と眩しく感じると共に、これまでの25年余りとこれから先の25年について考えています。この47歳

          ビフォー25・アフター25