地方議員の仕事を伝える

 インターネットの発達により、またSNSへの進化により、ひと昔に比べて議会開会時、閉会時に関わらず、どのような業務をしているのかをお伝えしやすくなりました。

 年に2回の学生インターンシップの受け入れの時期、皆さんには、議会の傍聴をしていただいて、その様子が「その日の夕方のテレビのニュースでどのように放送されるか」「翌朝の新聞でどのように活字になるかを見てみよう」とお願いしています。学生さんからは「あんなに議論したのにあれだけ?短い!」「重要だと思った項目が違う!」などの感想が返ってきます。

 昨年はある民放テレビ局に一言申し上げました。同僚議員の答弁を使った報道についてです。「皆様は、県議会の取材をしてニュースを作っているが、せめて『〇〇議員の質問への答弁で明らかになりました』とかその議員の質問風景をワンショット入れるなど、ニュース価値のある答弁を引き出した議員へのねぎらいの意味の配慮もあっていいのではないのでしょうか?」 某管理職ー「ですね!その視点、忘れていました」

 質問は議員仕事の最も花形。私は、県政のなかで、今では当たり前に使われている言葉について、トップバッターを切って引用し、議事録に記録を残してきました。

 トップページ(平成15年6月)ふるさと納税(平成18年6月)知的財産(平成18年6月)フェイスブック(平成23年6月) 薩摩剣士隼人(平成24年2月)FC鹿児島(平成24年9月)ユーチューブ(平成24年9月)・・・このようなものが挙げられます。

 引き続き、時代を先取りし、「これが次の時代の標準になる言葉、施策」というものをキャッチして、発言して、施策に取り入れさせて、他県に乗り遅れないようにしていきたいと思います。

 私自身が歴史研究を趣味で手掛けていますので、20年前・30年前・140年前の県議会の議事録を読むことがあります。「なるほど、その当時こんな議論をしたのか」とわかります。今から50年後・100年後に「鹿児島県議会ウォッチャー」がいて、平成から令和にかけての県議会を振り返っていただく研究者が現れることを期待しています。

 歴史の評価をどう受けるかは、私たちの日々の仕事の結果です。

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