自己分析は重要?転職の自己分析方法とおすすめの性格診断テストを紹介
こんにちは。複業フリーランスのさつきです。
「転職が初めてで、自己分析のやり方がわかりません」
「現職が忙しくて自己分析の時間を十分にとれない…」
といったご相談をよく受けます。私は今まで転職4回経験していますが、結論として自己分析を正しく実施したほうが転職成功の確率が上がると考えています。
そこで今回は、転職や就職で必須となる自己分析とは何か基本から解説します。自己分析の時間をたっぷりとれない方におすすめな、性格診断ツールもあわせてご紹介します。
自己分析をすることの重要性
転職・就職の際に自己分析を行うと思いますが、大前提として自己分析は本来、転職のためにやることではありません。
自己分析とは、今の自分を形成している「価値観・仕事へのスタンス・強み弱み」を整理して、今後の自分の人生をどうしていきたいか、自分はどんな姿になりたいかを明確に定めることです。
必ずしも、自己分析の目的(ゴール)は転職先を決めることではないということです。自分という人間を因数分解して、深く理解をすること。理解した上で、自分はこれからどんな人生を送りたいかある程度の方向付けをすることができればOKなのです。
自己分析の定義=過去を振り返るだけでは自己分析は完成しない
いろいろな自己分析の方法があるので、これが正しいですと決めつけるわけではありませんが、私は「過去を振り返ること」だけが自己分析とは言えないと考えています。
自己分析の過程で、過去の職務経歴を棚卸しし振り返る作業は発生しますが、大事なのはその後の工程です。
私が考える自己分析の定義とは、過去の自分の行動を整理・分析した上で、これから先の自分の人生をどう進んで行きたいか、将来どうなりたいのか理想像を定めることです。
端的に言えば、自分の生き方と夢を決めるようなものです。
自己分析・キャリアの棚卸しのやりかた
ここからは具体的に、自己分析をどうやればいいか?自己分析の進め方をお伝えします。
始めに、以下3つの項目を書き出してみて下さい。
職歴、対応してきた業務内容を時系列で書き出す
スキルベースでできること、できるようになったこと、できないことを書き出す
さまざまな経験(嬉しかったこと/やりきったこと/つらかったこと/感動したこと等、感情をテーマにすると思い出しやすいかも)を書き出す
社会人歴が10年未満の方は、少し時間はかかりますが、1社目から思い出して書くことをおすすめします(10年超える頃には1社目の記憶は薄れていると思いますが…)。
1社目から全部はしんどいなと思う方は、直近の会社での業務や経験を最低でも2年分は思い出してみてください。ただし、2年分の棚卸しをする場合は、1か月毎にどのような業務を行ってきたか細かくまとめていきましょう。
職務経歴
どんな業界何の職種を経験した?
どんな業務やプロジェクトを担当してきた?
最も印象に残る仕事はどんな仕事?
業務上、喜びや感動を覚えた瞬間はどんなときだったか?
→最初は担当した業務を羅列するだけでもOKですが、可能な限り「実績」もセットでメモしていってください。実績はどんなに小さいことでもOKです。
例えば、「経理の仕事改善に取り組んだ。具体的には紙ベースでまとめていた請求書をすべてデジタル化し、1か月に対応する100枚の請求書、工数〇時間分を▲時間分に削減した」という感じです。実績を書くときは何でもいいので数値を交えてメモしていけると、より客観的に語れるようになるので意識してみてください。
スキル(技能・知識・技術など)
Word、Excel関数の基礎的なスキルを身に付けた
広告運用の~スキルを身に付け月間100万円規模の案件を回せるようになった
オペレーション方法など、入社後覚えた技能は?
プログラミングや回路設計など、入社後覚えた技術は?
仕事の参考書としてどんな本を読んだ?調べた?
仕事上、あなたが最も詳しいと思える分野は?
経験
1番つらかった経験(プロジェクト)は?どうやって乗り越えた?
海外出張や社外とのコミュニケーションは?
主にどんな人たちと関わり、どんなポジショニングでコミュニケーションとった?
大きな喜びを得た経験、感動した経験はある?
企業経験によって何を学んできたか?
副業や社外活動に何か参加した?
自分の性格
続いて、性格面について整理していきます。
手間はかかりますが、下記項目を10点満点として、1個ずつ点数評価つけていってみてください。相対的に見ると意外な要素のポイントが高いなと、新たな気付きになることもあります。
【他人に関わる力】
親しみやすさ / 気配り・ホスピタリティ / チャーム(可愛がられる要素) / 素直さ / 誠実さ / 真面目さ / 約束を守る / 協調性・チームワーク力 / 指導・育成力 / 働きかける力(巻き込み力) / わかりやすく伝える力 / 傾聴力 / プレゼンテーション力 / 理解力 / 調整・交渉力
【自分に関わる力】
決められたことをやり抜く力 / 忍耐力 / 継続力 / 粘り強さ / 実行力 / 活動意欲 / 集中力 / ストレス耐性 / 主体性(自分で考え行動できる力) / 挑戦心・チャレンジ精神 / 改善・成長意欲 / 前向き志向 / 学ぶ姿勢 / 度胸・本番に強い / 感情をコントロールする力 / タフさ(精神力) / 使命感・責任感 / 目標指向性・達成意欲 / パッション(情熱) / 探究心 / どんな仕事でも面白みを見つける好奇心 / 変化対応力・柔軟性
【課題に対する力】
論理的思考力 / 物事の本質を突き止める力 / 課題発見力 / 企画力 / 計画力 / 想像力 / 提案力 / 分析力 / 広い視点で捉える力 / 正確性 / スピード / PCスキル / 文章作成力 / 計算能力
※参考記事
転職で活かせるスキル、自分の強みとなるスキルの見つけ方【スキル例付き】 | リクルートエージェント
また、余力があれば次の一問一答に答えながら整理してく方法もおすすめです。
どんな時にモチベーションあがる?
苦手だなと感じることは?
物事を論理的に考えるタイプか、感覚的に考えるタイプか。
決めたらすぐに動くのか、慎重に計画を立てるのか。
協調性があるタイプか、1人で仕事を進め自己完結するタイプか。
周囲の人から頼られるタイプか、周りを頼るタイプか。
挑戦的か、慎重派か。
感情的か、冷静か。
周りの人からどんな人だと言われることが多い?
自分のキャラをひとことで表すと?
私生活について
次に、忘れてはいけないのはプライベートのことです。
プライベートの自分について冷静に振り返ることもとても大切です。仕事のときの自分は理解できたものの、プライベートの自分と仕事の自分がバランスとれていないと、うまくキャリアを描けないことがあるでしょう。
【どんな知識を持ってるか】
趣味、スポーツ、音楽、アイドル、ゲーム、節約、資産運用、ライフハック系のマメ知識、雑学、歴史等々
【スキルや資格はあるか】
語学、PCスマホスキル、資格、車の免許、教員免許、ダイビングライセンス等々
【どんな人脈、人との交流があるか】
同業他社の知人が多い、社長や起業家と繋がってる、士業の知り合いがいる、海外で活躍する友人、芸能人、研究者、〇〇エリアに在住の方、地域コミュニティ等々
【プライベートで自分を語るとき外せない経験】
実は料理がめちゃくちゃ得意、ボランティア団体に加入している、大会で賞をとった、マニアックな趣味でずば抜けている、世界一周旅行をしたことがある、大けがをしたことがある、起業経験、等々
性格診断ツールを定期的に使うのもおすすめ
ここまで基本的な自己分析のやり方をご紹介しました。ここまで細かくまとめるのは正直面倒くさいと感じる人も多いでしょう。
また、自分の嫌なところや苦手なことも冷静に見つめる必要があるため、自己分析はストレスのかかる作業です。
もう少し手っ取り早く自分を見つめ直したいときは、次の性格診断ツールを活用してみてください。
「性格診断 転職」と調べればたくさん出てきます。1回あたり10分~15分でできるものが多いので、3か月に1回はやっておいて損はないです。一部、転職サイトなどに登録誘導されますが、無料なので気にせず使った方が効率的かと思っています。
自己分析は3か月や半年に1度の習慣化を目指そう
評価制度がしっかりした会社であれば、毎月・クオーターに1回は会社主導で人事評価面談をしてくれると思います。しかし、意外と目標設定や人事考課をあまりやらない企業が多いのも事実です。
こればかりは他責にせず、自分で棚卸しや目標設定・振り返りをする習慣をつけるのが良いでしょう。1年に1回だと少なすぎるので、せめて3か月に1度は時間をとることを習慣化することをおすすめします。
人間はその時々の環境で、思考や好みが変わる生き物です。1回自己分析をやったら完璧!というわけではありません。自分で自分の変化を見つめながら、常に俯瞰して「自分ってどんな人間なんだろう」と見つめる癖をつけるようにしてください。
どうしても時間がなかったら、思いついた時に「私の強みってこんな感じかな?」と友だちに聞いておくだけでも良いです。何も考えずに生きて、その場のキャリアを楽しむのも間違いではないですが、自分の人生に対して、正面から向き合ってみると気付きが得られると思います。