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全国自然博物館の旅㉙ふじのくに地球環境史ミュージアム

廃校を展示施設に活用するという取り組みは多くの事例があり、教育活動の観点から見て素晴らしいアイディアだと思います。その中には、大規模なリノベーションを経て、先端学術施設としての研究機能を獲得した究極の「学校博物館」もあります。
学校から博物館への大変身を遂げた静岡市の展示施設。ベースとなったのが高校なので、敷地面積はとても広大であり、展示標本の数も圧倒的! 本館を訪れれば、生き物好きの人々はたちまち虜になるでしょう。


高校が超本格的な博物館へと究極モデルチェンジ!

スタートはJR静岡駅です。博物館も同じ静岡市内にありますが、静岡駅からは車で20分ほどかかります。もちろん駅前でレンタカーを借りるのも大いにありですが、路線バスに乗って向かうのも有効な手です。

徳川家康が愛した静岡。東京から静岡市までは新幹線や高速バスで素早くアクセスできます。
静岡駅前のバスロータリーは大きいです。バスも地方の味を感じられる乗り物ですので、積極的に利用しましょう。

静岡駅から車で走ること20分。目的地の駿河区大谷地域に佇んでいるのは、大きな高校です。この施設こそ、ふじのくに地球環境史ミュージアムです!
本館は、静岡県立静岡南高等学校をリノベーションして完成しました。展示の独特なデザインと施設展開のスタイルはとてもハイクオリティであり、海外のデザイン協会から高い評価を得ています

レンタカーに乗って約20分で到着。目的地に立っているのは学校?
そう、本館は静岡県立静岡南高等学校をリノベーションした本格的な自然史博物館です! 展示室も研究室も標本収蔵庫も、この学校の中に入っています。

本館はとっても広く、とっても膨大な学術展示を有しています。ガチな生物マニアの人が隅々まで楽しんで学習しようと思ったら、観覧に3時間以上かかります
学校博物館に眠る無限の自然科学の叡知、ぜひ楽しみたいところです。どこかノスタルジックな空気の漂う校舎の中、学生に戻ったような気持ちで思いきり学んでいきます!

建屋は全面的にリノベーションされており、内装はとてもきれいです。スタッフの方々も温かくご案内してくれるので、リラックスして楽しく学べる博物館となっています。
基本的な建屋の造りは学校だった頃と変わりません。リノベーションしつつ、高校ならではの味わいがあります。
いかにも高校といった雰囲気の建築構造。懐かしい空気感の漂う校舎で最先端の自然科学を学習できるとは、素晴らしい贅沢ですね!

地球と生命の神秘を伝える自然科学の「学校」

超膨大な展示標本で説かれる生物多様性

ご存じの通り、高校にはたくさんの学習室があります。クラスの教室だけでなく、実験室や実験準備室、音楽室、美術室など実に多様です。それら全ての学習室が、展示や研究のために活用されています。それだけ広大な延床面積がありますので、展示・収蔵標本の数もすさまじく膨大です。
長く楽しい科学探究のスタートです。1つ1つの資料の学術的価値を噛みしめながら、じっくり観覧していきましょう。

エントランスでは人と自然環境の関係、そして環境考古学の資料が展示されています。環境考古学とは、自然科学の手かがりから、人と環境の相互関係の秘密を紐解く学問です。
有孔虫やケイ藻などの微小生物の化石の写真。当時の環境を推定する手がかりになるので、環境考古学において極めて重要な存在です。
オオハマサンゴの成長断面。木の年輪と同じように、ハマサンゴ類には成長の痕跡が断面に残されます。それらを詳細に分析すれば、大昔の環境の水温や塩分濃度の変化がわかります。
里山や山奥に棲むチョウ類の標本。開発による自然破壊、人に放棄された里山の荒廃など、人間由来の原因で生息数が減少しています。
エントランスホールには、地球環境を鮮やかに映す映像展示もあります。伝統的な標本展示のみならず、ハイテクな技術が随所で効果的に多用されているのも本館の特徴です。

では、いよいよ校舎の本格的な観覧開始です。
本館は「100年後の静岡が豊かであるために」を理念として掲げており、地球生命の展示と並んで、静岡県の自然環境についての解説もとても充実しています。魅力的な大自然のスポットが静岡県にはたくさんあり、展示からもスケールの大きさが伝わってきます。

各教室が展示室へチェンジ! それぞれの室内には見どころ満点の資料がたくさんあります。
静岡県の自然環境についての解説パネル。富士の清流を含めた壮美な水環境には、様々な生命が息づいています。
大自然の猛威に関する解説。恵みを与える自然環境は、ときに脅威にもなります。優しさと恐ろしさ、どちらも内包しているのが地球なのです。

静岡の素晴らしき大自然の1つであると共に、我々の生活を支えているのが生命豊かな海です。海洋生物が大繁栄している環境だからこそ、静岡は日本国内において重要な漁業拠点となっています。それほど多様性に満ちた海洋の世界を、数多くの学術標本と美しいレイアウトの展示でがっつり学べます。

静岡県の海洋生物展示。標本の美しさもさることながら、展示ケースもスタイリッシュに感じられます。
多数の液浸標本。生息環境ごとに分けて配置されているので、どういった場所にどのような生き物が棲んでいるのかを理解できます。
汽水域に棲む魚たちの液浸標本。海水と淡水が混ざり合う環境であり、静岡では浜名湖にて汽水エリアがよく発達しています。
オブジェのような美しい展示ケース。デザインが海洋生物展示にマッチしていると思います。
展示ケースはキャプションと一体化ています。標本を眺めつつ、同時に解説も読むことができます。

命あふれる静岡県の海には、大型海洋生物がたくさん棲んでいます。展示室内の魚たちの剥製標本は、ラインナップが豪華で見ごたえ抜群!
極めつけは、廊下に展示されている巨大なオンデンザメの液浸標本です。全長約3 mもある大型軟骨魚類が駿河湾を泳ぎ回っていると思うと、未知の深海世界へのロマンを感じますね。

多様な魚たちの剥製標本。静岡県の海洋生物は多様性に富んでおり、県内の漁業資源は豊かです。
深海に生息するタカアシガニ。現生の節足動物では最大です。
廊下には、全長2.8 mもの深海魚オンデンザメの大型液浸標本があります。2016年に駿河湾にて釣獲された静岡県産の個体です

続いては陸の世界。東西に長い静岡県には様々な地形・標高のフィールドが存在し、秘めたる生物多様性は驚異的なレベルとなっています。
それほど壮大で複雑な生態系を、本館では標本を用いた立体的な相関図によって、明瞭かつダイナミックに解説してくれています。生き物同士の相互作用、自然界での命のつながりを学ぶと、静岡県の大地の豊かさを強く感じられます。

展示室中央のテーブルには、様々な種類の標本がいっぱい。矢印線や点線を用いて、生き物同士のつながりが表現されています。
食物連鎖や自然界の物質循環のメカニズムについて、総括的に理解できます。大きな視野で見れば、全ての生命はつながっているとわかります。
水田に息づく生き物たちのつながり。田んぼは人為的な水域環境ですが、多くの生き物を育む揺りかごでもあります。

本館では来館者にとって理解しやすいように展示スタイルが整えられており、生物標本が生息環境ごとにカテゴライズされています。里山の雑木林や沼地、広大な自然林、高山の大草原など、多様な環境にどのような生き物たちが棲んでいるのかを体系的に学べます。各種標本の美しさと力強さも存分に味わいたいところです。

生息環境ごとに、剥製標本や昆虫標本を展示。高山地域にも里山にも、魅力的な生命があふれています。
静岡の大地に生きる野生動物の剥製標本。テンはイタチの仲間であり、素早い夜行性のハンターです。
鳥類の剥製標本もたくさんあります。本種トラツグミは主に森林に生息する鳥です。
淡水魚の樹脂標本。静岡県の清流には美しい魚たちが棲んでいますが、ダムや堰の建設はアユやウナギにとって大きな脅威となっています。
里山の自然に関する解説パネル。人の手が加わった環境でありながら生物多様性は高く、里山の管理は保全生態学の面においても重要なのです。

生態系の解説のみならず、自然環境と人間の未来についても、本館は強く来館者に語りかけています。環境教育の展示室「ふじのくに環境史」では、シーソーを展示ツールとして取り入れ、自然と人のバランスを解説してくれています。
未来の環境を考察するうえで、本展示室はとても重要な区画です。天然資源の利用の歴史を学びながら、自然と人の望ましいバランスについて考えてみましょう。

環境史の展示室。シーソーを用いて、自然環境と人間社会のバランスについて問題提起を来館者に投げかけています。
シーソーの先端には、それぞれの時代の環境をイメージしたジオラマがあります。縄文時代では、人と自然のバランスは均衡に近い形に保たれていました。
各年代ごとに、シーソーには解説文が綴られています。江戸時代では自然の消費が進んでいましたが、その一方で、里山の管理も効率的に実施されていました。
現代の自然開発のイメージジオラマ。シーソーは人間側の方に大きく傾いており、人が自然とのバランスを壊してしまったと言えます。

陸にも海にも豊かな生態系を擁する静岡県。それは古代においても同様であり、静岡県では実に多くの古生物の化石が発見されています。掛川市から袋井市にかけての地域では海洋生物化石が豊富に出土し、浜松市ではナウマンゾウやトラなどの大型動物の骨格も掘り出されました。化石たちの声を聞いて、古代の静岡県をイメージしてみてください。

静岡県の成り立ちについて学ぶ展示室。太古の静岡には、どのような古生物が生きていたのでしょうか。
浜松市にて発見されたアンモナイトの化石。静岡県の化石産出地は、ほとんどが中生代以降の地層となっています。
掛川市より出土したサメの歯の化石。約200万年前の静岡県には、温暖で豊かな海が広がっていました。
ナウマンゾウの牙(切歯)の複製標本。静岡県にとって重要な古生物であり、浜松市佐浜町で見つかった個体は、新種記載のホロタイプ標本となりました。
ナウマンゾウの下顎の複製標本。地球の海水面が低下した時代、ナウマンゾウをはじめ多くの動物が大陸から渡ってきました。

元高校という特色を活かしたユニークな展示もあります。多数の骨格標本が立ち並ぶ「骨の教室」はまさにクラスのようであり、1つ1つの骨格が生徒のように席についています。
学校博物館ならではの楽しい展示スタイル。来館者の子供たちも、大喜びで観覧されていました。

「骨の教室」に並んでいるのは、動物たちの骨格標本。魚から哺乳類まで、実に様々な顔ぶれです。
黒板には解説キャプションが書かれています。高校の道具を展示に利用するという、学校博物館らしい素晴らしきアイディアです。
カミツキガメの骨格。顎や首の構造から、捕食能力の高さが伺えます。
カニクイザルの骨格。人間に似ている箇所もあれば、長い尾椎骨などまったく異なる点も見られます。
最前列の席には、人間の骨格が座っています。他の動物たちの骨格標本と比較してみましょう。

素晴らしき学びの機会! 自然科学のプロと対面!!

本館の大きな魅力の1つは、博物館スタッフと直に対面して話せるチャンスがあるということです。古生物・化石をテーマにした「地質・化石教室」でもスタッフさんがお仕事されており、子供たちに古生物学の魅力を説いておられました。
展示室では貴重な実物化石に加えて、ハンドメイドの立体造形物が見られます。スタッフさんのお話を聞きながら観覧すれば、それぞれの展示資料に秘められた特別なエピソードを知ることができます。

古生物マニアにはたまらない「地質・化石教室」。スタッフさんから直接お話できる機会があるうえに、運が良ければ化石のクリーニング作業を拝められます。
アンモナイトの大型模型(左)と解剖模型(右)を同時に展示。殻の中の構造が明瞭にわかります。
ラボらしいスタイルで展示されたアンモナイトや貝類の化石。標本との距離が近いので、ぜひじっくりと見つめてみましょう。
お手製の模型と一緒に、アンモナイトの幼体の化石を展示。随所に愉快なアイディアが盛り込まれており、楽しみながら学習ができます。
ダンボール製の恐竜の立体造形物。左側のダチョウ型恐竜がオルニトミムス、右奥の鳥脚類がヤマトサウルスです。他にもたくさんの古生物のハンドメイド造形物が飾られているので、ぜひ現地でご覧ください!

各種講座室においても、学芸員の方々とお話できるチャンスがあるかもしれません。講座室Cでは植物の資料が展示されており、植物標本の作り方も学ぶことができます。学芸員さんとお会いできたら、植物の不思議について訊いてみましょう。

講座室Cの黒板。最新の植物ニュースが書き込まれているので、リピーターの人には嬉しいところですね。
いろいろな木本植物の実。一口に実とは言っても、一様に説明できないほど形は様々です。
スイレンの仲間オニバスの資料。実や花の様子がわかるので、外側からなかなか見ることのできないオニバスの秘密が理解できます。
植物標本の作り方の解説。筆者も学生時代にこのようにして標本を作っておりました。

次は講座室D、いよいよ昆虫の出番です!
こちらにもスタッフさんがいらっしゃる可能性が高く、盛大な昆虫トークができるかもしれません。書籍から得られる知識はもちろん重要ですが、博物館の学芸員さんは本に載っていない最先端の研究成果をお持ちですので、ぜひともお話を伺っておきましょう。その道のプロに出会い、教えを受けることで学問の知識は一気に向上します

世界のセミ類の標本。かっこいいテイオウゼミは筆者の大好きなセミです。
ガの一種ヤママユの標本。筆者が本展示室を訪れたとき、ちょうど学芸員さんが昆虫標本の作成作業に取り組んでおられました。
ヤママユの繭。実際に手に取って観察することができます。幼虫を守るシェルターなので、繭は予想以上に頑丈にできています。
前代未聞、タマムシの体を使用したアート。タマムシは美麗な光沢を有する昆虫であり、彼らの体を集めることで、輝く葉や鳥の姿を表現しています。

来館日の筆者は超ラッキーだったようで、なんとその日は図書室の開放日でした。図書室内には様々な標本資料の展示があるだけでなく、カウンターには博物館スタッフがいらっしゃるので、貴重な学術講義を楽しむことができます。生物マニアの人ならば、スタッフさんとの話に熱中してしまい、ついつい時間を忘れてしまうかもしれません(笑)。
なお、筆者は特別に学芸員さんに生きたハリガネムシ(カマキリに寄生する線虫)を見せていただいたのですが、苦手な方もいらっしゃるのではないかと思うので、本記事に写真は載せません。森の中に普通に棲んでいますので、寄生虫に関心のある方は、湿った落ち葉の下などを探してみてください。

ラッキーなことに、筆者が来館したのは図書室の開館日でした。学芸員さんと楽しく生き物トークをさせていただきました!
カウンター付近に並ぶ鳥たちの剥製。標本を眺めながら、学芸員さんに解説していただけるという素晴らしい体験をしました。
ナウマンゾウの牙。タッチしてもOKですので、この機会に思いきり触っておきましょう(笑)。
高校だった頃のレイアウトを活かし、自然科学系の書庫とされている模様です。室内各所に配されている美しい生物写真にも注目です。

ここまで展示室をメインに語ってまいりましたが、廊下にも重要な展示資料が各所に設置されています。それが地球と生命の壮大な歩みを追う「地球史の旅」です。地球の歴史上に起こった17の事件が、標本箱の中に収められています。高校の廊下は、46億年の地球史を知る永い時間の回廊となったのです。

観覧しながら、生命の歩みを追っていく「地球史の旅」。化石の収められたケースもあり、まさに地球の歴史を学べる標本箱です。
地球の歴史46億年を1年に換算し、生命史の大事件を日付で表示。人類の誕生は大晦日の最後の方ですので、私たちは地球の新参者だと言えます。

本館で最も広い展示エリアは、観覧の最後を飾る「ふじのくにと未来」です。エリア内に並び立つ柱を中心に、生命の秘密や環境保全に関する解説展示が設置されています。その濃密な展示資料には、生き物好きの誰もが見入ってしまうでしょう。

「ふじのくにと未来」の展示コーナー。広いスペースに柱型のキャプションや標本などが配されています。
展示エリアの柱には、キャプションと写真が載せられています。自然界でたくましく生きる生き物たちの不思議な能力を学びましょう。
厳しい環境の変化にも見事に対応する生命たち。耐久卵を産んで環境悪化に耐え抜くミジンコのしたたかさからは、生命進化の可能性の高さを改めて感じます。

「ふじのくにと未来」の展示情報量はとても多く、1つ1つの資料に大きな学びがあります。それぞれの柱の側には台が設けられており、様々な標本・模型・書籍などが展示資料として設置されています。ここは貪欲になって、ありったけの知識を展示から吸収しましょう。

柱を囲う台には、標本や模型が展示されています。キャプションと合わせて学習できるので、スムーズに理解が進みます。
ハコフグの骨格。体が骨板で囲われているので、とても頑丈なボディとなっています。
キクガシラコウモリの標本。活動的な飛翔哺乳類ですが、食糧の少ない冬になると、体温を低下させて冬眠します。

先述の通り、本館の展示資料は質も量も桁違いです。この記事では紹介しきれていない標本やキャプションがたくさんありますので、ぜひ静岡市を訪れて来館していただきたいと思います。博物館としてのクオリティの高さに加えて、学芸員さんから貴重なお話を聞けるチャンスもありますので、きっと他の何物にも代えられない学習体験ができるはずです。

ふじのくに地球環境史ミュージアム 総合レビュー

所在地:静岡県静岡市駿河区大谷5762

強み:質・量共に圧倒的な各種標本展示、元高等学校という特殊空間をフルに活かした展示スタイルの緻密な工夫、博物館研究スタッフ(学芸員)から直接学ぶことのできる体験学習展示室

アクセス面:静岡駅前から車で向かうのがベストです。レンタカーや自家用車を運転して行くのも良し、JR静岡駅前から路線バスに乗って行くのも良し。バスで来館される方は、観覧時間をしっかり確保したうえで、どの時間帯の便に乗って静岡駅前に戻るのか確認しておきましょう。かなり膨大な展示標本とキャプションを有する博物館なので、ぜひとも時間をかけてゆったり観覧してください。すべての展示を漏れなくじっくりと見て、なおかつ学校博物館の雰囲気にも浸りたいところなので、余裕を持ってタイムスケジューリングしましょう。

高校から大改装を経て誕生した本格派の自然博物館。学術標本をはじめとする膨大な数の展示資料、視覚的インパクトの高さと理解のしやすさを両立させた展示スタイル、趣深いデザインの内装などの魅力的な面を数多く有する学術施設なので、自然科学好きの子供から超ガチは生物マニアまで誰もが楽しく学べます。静岡県の大自然や古環境について広く学習できるうえに、環境教育に関する資料も展示されていて、極めて総合力の高い博物館と言えます。
そして、筆者が特に嬉しかったのは、学芸員さんからマンツーマンで超貴重な生物レクチャーを受けたことです。学芸員さんは研究と科学教育のプロであり、直接お話を聞くメリットは超大きいです。プロから自然科学研究の最前線を教えていただき、本や映像からでは得られない自然界の秘密をたくさん学びましょう。

古生物超大好きな筆者が最も長く観覧したのは「地質・化石教室」。恐竜のみならず、ダンクルオステウスなどのマニアックな古生物の立体造形物を拝めたのは本当に嬉しかったです。

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