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経営管理のアウトソースについて

こんにちは、さつきアドバイザリー代表の

坂田です。

今回は、「経営管理のアウトソース」について

書きたいと思います。


1.ステージごと「対応すべき経営管理」


本題に入る前に、まずは会社のステージに応じて

対応すべき経営管理についてです。

会社が設立された当初は、製品・サービスが

確立されていない、検証中であり、

組織規模も数名ということがほとんどのため、

対応すべき経営管理も限定的です。

そこから、会社のステージが進んでいく過程で、

事業フェーズも確立され、これに伴って組織規模

も拡大していきます。

そうなると、数値管理も高度化してきますし、

組織としての管理も拡大し、ガバナンス対応も

必要になってきます。

また、対外的な情報発信も増えてきます。

このように、会社のステージに応じて、

対応すべき経営管理は拡大、高度化・複雑化

していきます。


2.経営管理部門の整備タイミング


このように、ステージに応じて変わってくる

経営管理に対応するチームをいつ頃から

整備すべきでしょうか。

一般的には、

①経営リスク
 設立期:小さく潜在的 ⇒ 成長期:大きく顕在化
②管理すべき範囲
 設立期:狭い ⇒ 成長期:広い
③リカバリーコスト
設立期:小さい ⇒ 成長期:大きい

となる中で、

組織規模、事業拡大に応じて体制構築のタイミング

をはかっていきます

最近は、CFOや経営管理部長をはじめとした

経営管理人員が不足しており、

採用に時間がかかるため、

早期に構築することが望ましいと思われます。

また、業界によって構築の前倒しを検討することも

望ましいと思います。

例えば、私がサポートさせて頂くことが多い

ヘルスケア業界は、知財戦略や法規制、資金繰り

の観点で経営リスクがより早期に、

より大きくなる傾向のため、

体制整備はより早期に行う必要があります。


3.経営管理のアウトソース


ここまで「対応すべき経営管理」と

「対応タイミング」を記載しましたが、

これら全て社内で対応する必要はあるでしょうか。

私も初めてクライアントさまとお話しをすると、

「ここまでアウトソース出来るんですね!」

「これはアウトソースした方が効率的ですね!」

という声をよくお聞きしますが、

経営管理体制を構築するにあたっては、

内部で行うべき業務とアウトソースが望ましい業務

をうまく整理することで、

  • 会社の初期フェーズでのコスト負担が軽減、コスト効率性が上がる

  • 採用に時間を掛けられ、よりよい人材を獲得出来る

  • 経営管理のベースがより良いものになる

が実現出来ます。

経営管理の基礎を早期に作るべく、

CFO・経営管理部長を初期フェーズで

採用される会社が多くいらっしゃいますが、

初期フェーズは事業の垂直立ち上げであったり、

事業が著しく早く拡大する場合以外では、

フルタイムで対応するほどの業務がない

ことが多い印象です。

またこれらの人材は、将来の中核人材になる

重要なポジションなので、

あまり拙速に採用してしまうのも考え物です。

コスト効率性について、

経営者が何でもかんでも対応してしまっている

会社は数多くありますが、

経営者は本来やるべき経営戦略(攻め)に

出来るだけ早期に集中する体制づくりが、

結果としてコスト効率性が高くなる

と考えられます。

最後に、経営管理のベースづくりについて、

基礎作りを突貫で構築してしまったり、

メンバーひとりの経験に依存してしまうと、

経営管理のベースが中途半端であったり、

非効率で、

IPO準備本格期に大幅に変更を余儀なくされる

という事例を多く見てきました。

経営管理のベース作りこそ、

アウトソースのナレッジを有効活用して

構築することが望ましいと思われます。


当社は、社外CFOとして、

経営管理の立ち上げ支援をメインで

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