マッキンゼー流 最高の社風のつくり方
ニール・ドシ | リンゼイ・マクレガー 著
社風という掴み所のない、ひいてはなあなあで済まされがちなこの概念に科学的に切り込んだ一冊。
この本で印象に残ったのは、
草木全体に水をあげられるのに、
なぜ葉一枚一枚に水を垂らそうとするのか?
という一節。
人間という生き物は、物事が順調に進まない時、環境ではなく個人を責めようとする傾向がある。(非難バイアス)
上司は、ミスを犯した部下を叱責し、反省とやらを促す。
個人の落ち度で済まされる事ももちろんあるだろうが、多くの場合、社員が働きやすく生産性が高まりやすい環境でない事も関係しているのではないだろうか?
ミスが起きやすい環境や働き方が出来上がっているのではないだろうか?
これ怒られる側の自分が言ってもあんま意味ないんすよね。「お前責任転嫁すんな」ってなるから(笑)
ちょっと道徳論に傾いてしまったが、本書は、あくまで社風を科学することは、組織として成功するために必要だと言い切っている。
それが上記の印象的な一節に表現されている。
つづく。
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