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医薬品の登録販売者試験に合格しました

1月に受けた奈良県の登録販売者試験に合格しました。

薬剤師以外に医薬品を販売できる専門職として2009年にできた「登録販売者」。以来、ドラッグストアが急速に増え、お薬が身近なものになりました。

あまり知られていないのですが、第一類医薬品以外の薬を販売できる資格で、医薬品のうち9割が第二類医薬品と第三類医薬品なので、これでほぼ売れるようになるようです(要実務経験)。

日本の薬草事情

この資格に興味を持ったのは、薬草をこれまでやってきて、「薬事法」の規制によりワークショップで扱えない薬草が多いことでした。

薬事法では、野草を「医薬品」と「食品」に二分しています。「根」「葉」「樹皮」など、植物の部位ごとに定められていて、薬に分類されている植物は、薬局でしか販売できません。台湾のように、飲食店や屋台で当帰(トウキ)のスープを出すと違反になっちゃうんです。日本では法律上、医食同源じゃないんですよね。

台湾の中医薬大学から先生をお招きしてワークショップをやったときに、使っていい薬草とダメな薬草のリストを中国語翻訳してお伝えしたんですが、ほとんど何も作れないんですよね・・・。結果、クコと蓮の実の薬膳スープになりました・・・。

どんな野草が医薬品かというと、たとえば、現の証拠と昔からよばれ、民間薬として一般家庭で用いられていた「ゲンノショウコ」も、薬事法では「薬」なので、薬局でしか処方できません。道の駅で売られているやつは、たいがい闇販売です。当帰は葉っぱは「食」、根っこは「医薬品」です。四物湯スープ作れない・・・vV

でも薬局行くと、けっこうがっつり漢方診断だったり、敷居が高かったりするので、薬膳コンビニがある香港のように、カフェやコンビニに行く感覚で体調のメンテナンスができたら素敵だと思いませんか。

写真は体調に合わせて作ってくれる台湾薬膳のお店。ママが望診してご飯作ってくれます。血虚の私は真っ黒のスープになりました。
こういう感じが理想。

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実務経験2年のハードルが高すぎるので、いまはできませんが、将来的に、自分の体調にあった薬膳ご飯が薬局で食べれたり、民泊のお客さんにも提供できたらいいなと思います。老後の楽しみに取っときます。

試験内容について 

試験の中身は、「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5項目。

なんか生物の時間に習ったような、習ってないようなことが出てきます。薬がどう聞いているのか体の仕組みを考えたり、飲み合わせや、副作用がなぜどのようにおこるのか、漢方薬の処方のこと、栄養食品の表示のこと。多岐にわたる豆知識が学べる面白い内容です。

自然療法メインで、薬は飲まないよ、という方も、どの成分がどういうものなのか、知ってて損はないと思います。私もメインは漢方ですが、目薬に入ってる成分が読めるようになったり、あ、こりゃ連用しちゃまずいな、とか自己判断ができるようになったのはよかったなと思います。

漢方や自然療法メインの方にもメカニズムがわかっておもしろいオススメの資格です。

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