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あふれる春

あふれる春

春霞な空色
ピカゴロと響く春雷
雨が降るたびに暖かくなる大気
毎朝畑や裏山を巡る度にあらゆる景色、風、空気から春を感じずにはいられない。

やわらかい若い葉を茂らせているレモンバーム

お隣さんが今年もハナモモが元気だよっと、ハナモモの切り花を持ってきてくれた。

私のこの頃の日課は、宝探しから始まる。
この時期のお宝は、ワラビやタラの芽といった山菜類。

採りながら今夜の献立を考えるのは楽しい時間。

結局あんまり凝った事はせず、簡単な副菜を何品か作る。

わらびとスナップエンドウのおひたし
タラの芽の酢味噌あえ

山菜の持つほんのりな苦味からも春を感じている。


小話:都会でバグる私の脳みそ

この前聞いたポッドキャストからなるほどな〜と共感したことがある。
都会のテレビ局で働いているAさんと地方に住む作家のBさんとの話。
Aさんはテレビ局で目まぐるしく働く中で、毎日たくさんの選択の中から決断しなければいけないということをしていて、仕事以外での選択や決断が面倒になっていると言っていた。仕事から上がり、夕飯を決めるときでさえも東京に居ると無数のチョイスから決めなければいけないことが疲れると言う。
Bさんは言う、
「地方は楽よ〜何せ選択肢自体が少ないから悩むことなんてないのよ。一見選択肢が多いことが良いと思われがちだけど、私は選択肢が少ない方が幸せと感じるわよ。」

私は静岡の里山に住んでいて、たまに実家のある東京に行く。
渋谷を歩いていると、無数のお店と無数の広告、あらゆる方向からあらゆる音がして、夜でも煌々と光を放っている。久しぶりに友人と会う時、お店を決めようにも無数のお店があり、ちょっとした手土産を持っていこうにも無数にお店がある。都会の選択肢の量に呆然とする。
私の脳みそは普段はこの量の情報量を処理するのに慣れていないせいか、東京に行くと毎回脳みそがバグる感覚がある。
里山は、外食産業は、ほぼ無い。選択肢が少ないと本当に楽で、暮らしぶりもシンプルになる。
今の私には、Bさんが言っていた、選択肢が少ない方が幸せで、そのような環境に居られることがとても楽だな〜と言うことを思った。そもそも、自分の性分は周りから影響を受けやすいと言う所もあり、あえて選択肢の少ないところにいる方が自分にとっては楽でいられる気がする。


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