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メルヘンな裏の窓

ダイニングから家の裏が見える窓がある。
その窓からはなんの景色も見えるわけではなく、景色といったら、アグリーなコンクリート壁である。
夫が作ってくれたダイニングテーブルは6人掛けの大きめのテーブルで、ご飯はもちろんここで食べるし、パソコン作業や縫い物、書き物と、私は何かとここで時間を過ごすことも多い。

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ヒト一人通れるほどの裏の通路は右へ行けば畑に、左は裏山に通じるケモノ道がある。ダイニングテーブルに座って作業をしていると、ほぼ毎日裏を通るのは、近所の猫である。猫が通る時、たまに私はお〜い!と声を掛ける。
猫は、光の加減で家の中が見えにくのか、
「はて?!声がするけど見えないな〜〜。」という顔をする。
鳥もよく軒下に涼みに来る。
そしてごくたまに、タヌキやアナグマ、イタチなんかも通る。
そういう時は、こちらもつい、二度見してしまう。ここを通る動物はいつものように猫だと思っているので、それがタヌキだと、
「ん?ネコ?!イヤ、違かった。タヌキ!!」
っとなる。

昨日も、コーヒーを飲みながらこのダイニングテーブルで、パソコン作業をしていた。すると、横目に窓の外から何かが見切れる。始めは鳥だと思ったので気にしていなかった。パソコンを見ている視野の隅で、何か茶色いものがまた、見切れる。ピョンピョンっと行ったり来たりしている。
流石に、いつもの鳥なサイズ感では無いので、よく見てみた。
すると、、、、

なんとも可愛らしいウサギ🐰が、草をモグモグとしている。
あら〜〜可愛い〜〜❤︎
 
雨が降っているのもかまわず、私は裏に周り、陰からしばらくうさぎを見ていた。❤︎

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この家の裏を覗く窓は、古民家を改築した当初は、あまり利用しないことから、この窓ってあまり意味ない?!っと思っていたけれど、今は、そうは思わない。なぜなら、この窓は私にたまに、メルヘンな景色を見せてくれるのだから。🌟 この裏道を通る動物たちは、警戒心もさほどなくわりと素の状態で通ってくれる。タヌキもサササッと言うより、足並みはゆっくりと、ウサギもモグモグに夢中だ。 
この窓に対して、合理性がないからといって、ムダであると決めつけるのは良くなかったな〜〜。
しかも、裏の雑草を数日前に抜こうかと思っていたけれど、ウサギが草をモグモグしに来てくれた事を思うと、抜かずにいて良かった。とも思うのであった。

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