戦時下の警察ー「関特演」などを意識して防諜は強化、仕事は簡略化、一般民への対応は丁寧に?
警察関係の戦時下の資料は、警察組織という性格もあり、なかなか入手できません。一方、わずかながらでも入手した資料で、戦時下警察の雰囲気をお伝えします。基本的には防諜の強化、少ない人数で軍需や配給等の業務に対応するための仕事の簡素化、そしてなぜか、というか当然というか、一般庶民への対応を丁寧にーと。そんな側面をどうぞ。
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まず、特高秘収第二九二五号とされた「防諜並びに流言取締りの強化に関する件」。1941(昭和16)年7月27日に長野警察署長が各署員