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最近飲んだナチュラルワイン-80

さて、私はかれこれ10分ほど本記事の導入文を考えているが、一向に何も思い浮かばない。それというのも、圧倒的な安心感を得てしまったからだろう。「コンタクトレンズなしで年末年始を京都で過ごさなくてはいけないかもしれない」という不安から解放された、圧倒的な安心感。詳しくは次の『家無し宿暮らしな「新生活」』シリーズで明かすが、人はある程度の危機感がないとダメなようです。もちろんこのNoteを書けるのもワインを飲めるのも、家が無いにせよ生活が成立しているという根底での安心感には基づくわけだけど、かといって200%安心感に浸ってしまうと導入文の質が落ちてしまう。と、こんな感じで長ったらしく発見じみたことを言えばクスリと笑えない導入文でも許されると思っている、あるいは長過ぎて導入文としての規定に反しているから逆説的に許される、みたいなことを考えている今日も快晴な東京のお空に、ワイングラスを高く掲げましょう。

・ドイツ、モーゼル
・ヤン・マティアス・クライン
・リトル・バスタード/リースリング60%、ソーヴィニヨンブラン25%、ミュラートゥルガウ10%、ミュスカ5%

がっつりレモン。レモンが入っていないとしても、前世は確実にレモンだったブドウで作られてるはず。

レモンピール。ほんのりグレフル。なんならがっつりポッカレモン。とにかく酸味が強いですが、これは試されていると思いました。

酸味好きとしての踏み絵的ワインとして位置付けることも可能かもしれない。残業後の疲れた状態でどうぞ。これ飲むためにブラック企業に勤め始めた人のブログとか絶対読む。

・フランス、アルザス
・クリスチャン・ビネール
・ミュスカ2017/ミュスカオットネル40%、ミュスカダルザスロゼ30%、ミュスカダルザスブラン3

じゅくじゅくした液体、圧倒的芳香。ライチマンゴーマスカットメロン、からのイチジクと桃コンポート。溢れ出る果実味群。蜂蜜のような印象がありながらも、クドくはない余韻。

香り甘みと酸味下に含ませ続けた時のビターネス。液体としてのバランスというものを考えた時、余裕で優勝してしまう。こんなにビネール褒めるのってイタリアワイン好きとしては不服ではないにしろ違和感はありますが…美味しいので致し方ない。

抗わないというのもまたワインを飲む上で重要な姿勢の一つと気付かされた一年でしたから。

・フランス、アルザス
・ローラン・バーンワルト
・ラ・プティット・フォリー2019/ゲヴェルツトラミネール

生姜感のあるアフターが最高に思い出深い一杯。このジンジャーな余韻はおそらく来年に入ってもまた舌に残っている気がする。けれど、また近いうちに飲んでその感覚を強固なものにしたい。

生姜感に至る前に感じたトロピカルさやフローラルさも秀逸なのですが、そんな陽キャなアタックから生姜の風味に着地させるとか、一生一緒にいても飽きないタイプなんじゃないの。結婚してもいいんじゃないの。でも別に愛してるなら結婚しなくてもいいか。でも結婚して離婚してもいいし。でも迷ってるうちに死ぬのもアリだしなぁ。豊富な選択肢の広がる今というこの時が、本当に幸せです。

・イタリア、フリウリ
・スケルリ
・テッラーノ2015/テッラーノ100%

友人Dの働く蔵前のバーBridgeさんにて。下記の「カッペリーニパパ活」が行われていた会場でもあります。

久しぶりのスケルリ。最近Sanitaでも提供していませんでしたから、染み渡り方が段違いです。

このバランス。飲みやすさと飲みごたえのどちらも勝ち取っている。そういう意味で負けず嫌いな人ほど、このワインにハマるかもしれない。

これは単にサムネ用のラーメン
久しぶりぶりで食べた博多ラーメン@浅草橋

スルリと滑らかな液体の質感、程よい酸味、案外甘やかに伸びるアフター。絶妙なバランスとはまさにこのことを指すというお手本のような味わいは、今後転ぶたびに立ち上がるエネルギーを私に与え続けてくれるに違いありません。だからと言ってわざと転ぶのはダメですからね!って警鐘を鳴らした辺りでもう私はワインを二杯飲んで酔っ払ってきたので、おいとまさせていただきます。が、ワイン以外の側面に関しては下記よりどうぞ宜しくお願い致します。

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