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並行作業がしんどい人の うつわ並べからはじめる料理

お盆の上に空っぽのうつわを並べる。
私が料理をするとき、最初にやる作業。

多くの人はたぶん、最初に材料を冷蔵庫から取り出して、野菜を洗ったり切ったり、下ごしらえにすぐ取り掛かれると思うのだけど私はできない。
放っておくと肉から切り始めて途中でまな板を洗う羽目になるし、おかずを作り終えてからご飯を炊いて、おかずが冷める。
数年前までは、料理の並行作業が大の苦手だった。

並行作業が不得意な人 × 料理

っていうか、「並行作業」自体が全体的に得意ではない。しごとでも複数タスクがあると混乱するから、自分で自分にうまく工夫を施してあげないといけない。trelloのようなツールが欠かせない。
「飲み会の人数変更の電話をする」「友達のLINEに返信をしておく」「経費精算を提出する」「調整さんに入力」小さなTODOも自然に過ごすとやらずに積んでいってしまって後々苦しくなるほうだから、即処理するようなんとかコントロールしている。(たまにできていないけど…)

本題から逸れたので戻ると、そんな性格・性質があるから、並行作業がつきものの料理は苦手だった。
大学生の時、彼のひとり暮らしのキッチンをうまく使って料理する、
なんて最大級にレベルが高すぎて毎回レトルトソースのパスタをつくっていたら突然泣かれたことがある。悲しかったらしい。すまん。(でもパスタソースはおいしいぞ。)
このエピソードは、いまだに大学のゼミ同期で笑い話として挙がる。

学生の時はパスタ1品、丼物1品でもおいしいと食べていたけれど、働き出して過ごすうち、栄養バランスも気になってきた。
なんか野菜とか魚とか食べたい…
「毎日大戸屋とかCafe Meal MUJIみたいなごはんが食べられたらいいのに…」

料理の並行作業を乗りこなしたい

一汁三菜へのあこがれを胸にチャレンジするも、ごはんの炊き忘れ、汁物の作り忘れを何度も経験した。自分、学ばねえな?
非効率な準備で、食べるまでにどうしても1時間はかかってしまったので、
・並行作業をメモして冷蔵庫に貼ってみる
・最初に食材を並べて脳内シミュレーションして作業開始
などの方法を試したが、あまり意味がなかった。

最終的に、うつわ配置のパターン化と、ゴールの見える化にたどりつき、混乱から抜け出すことに成功したのだった。

うつわ配置のパターン化と、ゴールの見える化

《基本の3パターン》

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料理を作るとき、基本のうつわ配置3パターンを上のABCに決めている。

今日は米を食べるのか?YES!→定食形式だったらA、丼だったらB
麺を食べるのか?YES!→汁なしだったらB、汁ありだったらC
というぐあいに脳内チャートでパターンを選択する。

キッチンに立ったら最初にお盆の上にうつわを配置、料理中にすぐ見えるところに置いておく。
これがゴールの見える化

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Aなら
・まず米を炊こう
・汁物、今日はフリーズドライだから最後でよし
・サブ(副菜)もレンチンのレシピだから直前でよし、材料は切ろう
・メインの材料を切って取り掛かろう
と、お盆を眺めながら手順が組み立てられる。

迷子になりかけたらもう一回お盆に目をやる
私は今何をやっているんだっけ…?(虚無)と度々なるから、落ち着いてお盆を見やる。あ、副菜に使う調味料を探していたんだったわ、と現在地が確認できる。

AができればB、Cは楽勝である。
自然体で料理できる人からすると、お盆にうつわ並べ、最初に要るう?
って感じだと思うのだけど、並行作業が苦手な私にはこの方法がぴったりだった。

資料作成の手順で
・パワポの構成を作ってから中身を作る
・プレゼンのそもそものゴールと照らし合わせる
と進めるやり方に似ているなと思う。
この方法で、現在地を見失うことはなくなり安心できるようになった。

パターンに合わせたうつわの定番コーデを持っておく

少し菜っ葉が足りなかったなーというときは、あざやかな緑のボウルを使えばさし色になる。カレーを食べるなら、黄色のまあるいプレートで茶×白×黄のコントラストが見栄えする。鮭のピンク色を際立たせたいなら、白っぽいスクエア皿で。

食器棚≒ワードローブのようなもの。パターンに合わせてうつわを複数着持っておき、定番コーデを持っておくとべんりだ。

スティーブ・ジョブズの黒タートル×ジーンズのように、シンプルなうつわを固定化するのもありだよね。

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大皿は1着で決まるワンピースみたいだなあと思う


家で過ごす時間も増えそうなこれから

・自炊の並行作業が苦手
・料理中自分が何やったらいいか混乱する
という人がいたら、お盆にうつわを並べてからはじめるのはおすすめ。

パターン化・ゴールの見える化・うつわの着回しコーデ定番化は、たどり着いたひとつのやり方、これからもやりながら試して改善していきたい。

料理は、作っている最中の集中状態ですっきりするし、自分なりの創意工夫で、だれでもクリエイターになれる幸せがある。
家で過ごす時間を楽しくする方法として、乗りこなしていきたいな。

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日々作っている(調子の良い時の)ごはんの写真。


さいごに おすすめのうつわ

波佐見の陶器市に過去2回行っている影響で、全部波佐見焼です。
九州の陶器市なので、会場では「かわいかね〜」の声がたくさん聞こえて幸せな気持ちになります。

「マルヒロ」
色遣いがポップで、たとえビタミン不足でも彩りを添えてくれる。
スタッキングに便利な「ブロックマグ」はふるさと納税でも人気。

この黄色いプレートはマルヒロ。

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・「一龍陶苑」のしのぎシリーズ
縁から中心に向かって線が描かれているお皿。
マンガでいう集中線みたいな効果がたぶんあって、盛った料理がきれいに見える。

この黄緑の平皿はもう4〜5年使っている。

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・「NISHIYAMA」のデイジーシリーズ
葉っぱの模様が外側に描かれた深めのボウルが人気のブランド。
白地に藍色のデイジーが描かれた平皿は、何を盛っても美味しく見える。

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