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『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』(堀元見)

 こんにちは佐藤です。今日は読書感想文を書きたいと思います。ビジネス書のように見えて、非常に独特な見方の本です。

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 本書『成功の黄金律』は著者堀元さんをYoutubeで知って購入しました。動画は「ゆる言語ラジオ」と言って、「言語」に焦点を当てたラジオです。そこでも堀元氏は知識・見解を面白く語ってくれます。

 堀元氏のキャラクターを知っていると、本書の内容も非常に批判的で面白いものだと思えますが、何も知らない人が普通のビジネス書だと思って読むと呆気に取られるかもしれません。なんて失礼な本だ!と。

 本書では有名なビジネス書100冊を「ほんとうかな〜?」という目で見ています。筆者の主張を素直には取り込まずに、むしろ「そんな馬鹿な!?」ぐらいの批判的精神で読み解いていきます。

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 この批判的精神が本書の持ち味です。そのジョークを面白いと思えるかで評価が分かれます。たとえば、

「世の中の99%の会議は不要である」
→ 発言しろ、前に出ろ、スマホをいじれ、祈れ
→(結論)会議に出るときは、最前列に座ってスマホをいじりながらタブーをどんどん発言し、祈りを捧げて会議室を神格化する!(本書p51)

 など、まぁこのような感じなのですね。ビジネス書の言葉を真に受けるとどうなるか?という批判的精神が本書のポイントです。

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 本書は全編が上記のような批判まじりのジョーク本なので、読む人を選ぶと思います。真面目な人は「学びが無い」と思ってしまうかもしれません。ただ、「疑って自分の頭で考える」まさにそのことが学びなのです。

 堀元ファンには間違いなくお勧めの本ですね。

(681字)

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