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『メタル脳』(中野信子)を読んで。

 こんにちは佐藤です。久しぶりの読書感想文です。今日は「メタル脳」を読んだ感想を書きたいと思います。

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 実はこの本を買うのは2回目です。以前は友人から「ベビーメタル」を勧められたことがあって、音楽の勉強を兼ねて買いました。内容をもう一度確認したかったので、今回再び購入しました。

 写真で見られる帯に書いてあるのは、
・孤独や不安を癒し、自己評価を下げない
・ストレス耐性を上げ、攻撃性を和らげる
世の中の欺瞞を見抜く強い「個」を育む
・世間に流されない「非社会性」が身につく

 と書いてあります。日本の書籍は本の売り文句や軽い要約が書いてあるので親切ですね。印象に残ったのは3つ目の、純粋さです。

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 本文では、孤立してもいい安心感と書かれています。純粋であるが故に、世間の欺瞞や事なかれに馴染めず、意思を貫いて孤立するが、メタルが伝えるメッセージや音楽を知ることで安心感が得られる、ということです。

 メタルの特徴としては、その派手な印象とは逆に、音の重なりや構造が緻密に計算されている精巧な音楽で、足し算の音楽と表現されています。メタルでは「空間に音を何層も重ねて作る」仕組みになっているのです。

 これらの正義、精巧、緻密、知性を感じさせるところが、著者の心に強く刺さったようで、「世の中の欺瞞を暴く童貞性」とも表現されています。

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 まとめ
・派手な楽曲に隠された、精巧で緻密な足し算
・世の中の欺瞞を暴く少年性
・純粋さを肯定し、居場所が得られる安心感

 以上が本書のまとめ、メタルの特徴になります。

 音楽には各々好みがあり、上記のような崇高さまでは、自分はなかなか読み取れないですが、メタルを理解したい!という思いはあり、曲を楽しむ行為により深みが増せばいいなぁと思っています。

【読書感想文47冊目】

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