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もうかっこつけないぞ

きょうМ子が「私、もうかっこつけない」と宣言した。

人付き合いにおいてもうかっこつけるのはやめるそうだ。

М子は高校生。かっこつけたい年頃ではある。

「これまでは人付き合いの中ですごくかっこつけてた。たとえばラインの返信あんまり早くしたらかっこ悪いなとか。ほかにもいろいろ・・・」

彼女によれば、朝起きてまず学校にかっこつけに行って疲れて帰ってきてなまけて、それでまた次の日学校にかっこつけに行っていたという。「行ってきまーす」というより「かっこつけてきまーす」のほうがふさわしい毎日。プライドがエベレスト並みに高くて、つねに自分をよりよく見せようとして気がつけば━━あれ? 本当の自分てどんなだっけ?

わかる。

自分を高く見せたいんだよね~

相手を大切に思えば思うほど、よけいそうなっちゃう。

それはおそらく年代を問わずそう。私だってそう。たった一人の大切な自分。安売りしたくないのは当然だ。心の中は常にそれでいいとは思うが。

自然体こそが難しい。だって自然体でいようと思って自分の心に従うと結局かっこつけちゃうんだから。この矛盾よ。自分をよく見てもらいたい相手にこそかっこつけてわけわかんなくなっちゃう。あーもう、わけわかんな~い、やめたい!ってなっちゃう。

М子は今、恋が始まる予感の中にいるらしい。(noteに書くことは本人了承済み)

それも、ふんわりではなくはっきりした予感。

その恋の予感を目の前にして、なかなか壮大かつ芯を食ったことを言うではないか。いいぞいいぞ。М子よ。かっこつけない恋をして、思いあって、傷つけあって、愛し合って、殴り合って、抱きしめ合って、待ち合わせ時間と場所を決めて、どこかで一緒にご飯を食べて、互いの夢を語りあって、励まし合って、嫉妬し合って、あと何があるっけ? 

かっこ悪くてもいいじゃん。
とにかく楽しく「恋」やってくれい♡♡♡

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