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四十年間、探していた本。

小学一年生の時、図書館で借りて読んだ本があった。それは、奇妙で不可思議で、今までに目にしたことのないような言葉が並んでいて、わからないところも多かった。それでも、どこか惹かれる部分がある。もっとこのような世界を探検してみたい気がする。そんな雰囲気のある小説だった。

「もう少ししたら、また借りて読んでみよう」

小学校一年生の僕は、そう考えて本を閉じた。しかし、転校などで環境が変わったこともあり、その本を借りて読むこともなく小学生は中学生となり、社会人になっていた。

題名も、作者名も思い出せない

もちろん「あの本」のことを忘れていたわけではない。折々に「あの本をもう一度読み返してみたい」と思っていた。しかし、本の題名も作者名も何一つ思い出せない。唯一頭に残っている情報が、

1 SFであること
2 宇宙が舞台であること
3 ロボット犬が登場すること(表紙に描かれていた?)
4 最後の場面で、登場人物の2人が結婚式らしきものあげること

これだけだったため、どうにも探しようがなかったのだった。図書館に行き、小学生向けの本棚を眺める時などに「もしかしたら、ふいに目に飛び込んでこないだろうか」などと、神がかり的な奇跡を期待する程度で、あまりの情報の少なさに探すことすらできないまま数十年が過ぎていたのだった。

・そして本は見つかったのか?(つづきを読む・無料)


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