13名を集めるまでの軌跡(コスプレ合わせ開催までの紆余曲折)
先日物語シリーズ作品のコスプレ大型合わせの主催をやってきました。
物語シリーズ(モノガタリシリーズ)は、『化物語』(バケモノガタリ)を始めとする西尾維新による小説シリーズ。2009年からアニメもやっていて、今年の11月には映画も公開された、結構アニメや漫画系作品としては長いシリーズ。
ちなみにnote上では、「コスプレ」とか「コスプレ合わせ」って言葉を知らない方も多いと思うので簡単に紹介させていただきます。
まず「コスプレ」とはハロウィンやいわゆる下ネタ的世界界隈でのものではなく、アニメや漫画・ゲームなどのキャラクターのコスプレのことをここでは指します。
そして「合わせ」「コスプレ合わせ」というのは、同じ作品のキャラクターを2人以上揃えて、一緒に写真を撮ったり、作品の世界観や作品に出てきたイメージやシーンをコスプレをする人達で、2.5次元的に表現し撮影をしたり、という意味合いになります。
ちなみに、コスプレをする人たちのことを、「コスプレイヤー」「レイヤー」という言い方をします。
いわゆるヲタク市場の中に含まれるものなんですが、「プロレイヤー」としてコスプレで自分を仕事にして稼いでいる人もいるし、レイヤーさんをマネジメントしてマネタイズしている人もいるし、売り込み方ややり方によってはそこそこ稼げる業界なんではないかなぁと思います。
話が脱線しましたが・・・
今回は「企画を立てて、人をキャスティングして、必要なものを準備して、当日撮影をして」というこの一連の流れを反省とともに振り返りたいと思います。
9/1(土)
撮影後の打ち上げの場所で企画が決まる。
この時点ではまだモデルさん2名と自分の合計3名だけの世界の話でした。
話は発端は、
当日来ていたモデルの子が「ワンレン」が似合う
=物語シリーズに出てくるキャラクターが似合いそう
というところから話が始まりました。
そこでじゃ、誰がどのキャラクターをやったら似合うかって話になり、キャスティング会議が始まります。
コスプレの際はだいたいキャラと顔の雰囲気が合いそうな子をキャスティングするんですが、それがわかりやすいようにキャラとキャスティング予定の子の写真との対照表(社外秘です笑)を作った某氏の仕事が早くてびっくりしましたが・・・
そして、その日の夜に次々とキャスティング予定の人にLINEを飛ばし、OKをもらいという流れで、どんどん「合わせ」の人数が広がっていきました。
概ね知り合いのモデルの子同士だったので、話も早かったんだと思います。
結果的に会議をした翌日に6人くらいはすでに決まっていました(早いっ!)
そして、この物語シリーズではメインとなるヒロインが9人いて、あの子がいるならこの子も、この子も揃えたい、なら主人公の男の子もいた方がいいという流れで、どんどん規模が大きくなりました。
撮影日は9月中には決まり、撮影場所も11月上旬には決定。
何度かキャスティングの変更や欠員・補充、また撮影する人の追加、変更がありましたが、撮影の10日前(ギリギリ)10名のキャストがきまり、そしてカメラマンも自分を含めて3人というところに至りました。
なかなか決まらないキャラもいて、似合いそうな人や、知り合いに矢継ぎ早にお願いしてはだめ、お願いしてはだめの繰り返しもありましたけどね、、
それから、コスプレ予定のキャラクターの衣装を持ってない、購入する資金がない、購入をしにいっている時間がない、小物がない、云々と色々と成功を阻むものがありました。
代わりに主催の自分が買いに行ったり、立て替えたり、色々なことがありました。
結果的に前日の夜まで小物や準備に追われ、衣装がまだ布にすらなってない(ユザワヤやオカダヤなどの洋裁店でまだ買ってもいなかった)人もいて、正直焦りましたがなんとか形になり、当日を迎えることができました。
さてさて、こっからは反省ですが、前日に自分を含めこんなトラブルが多々ありました。
・コスプレ衣装を買ったものの、届いた衣装のディテールを前日まで細かく確認してなくて衣装の色が実は微妙に違っている箇所があった。
・制服を着るキャラクターの制服のリボンの色が、用意していた衣装の色と違うことに気づかず、リボンを前日夜に制作。
・キャラクターがいつも身につけているカバンの用意を、前日にようやく開始(むしろ前日ぐらいまで、小物だしなくてもいいか〜ぐらいに安直に考えていた)
・当日撮影に使うドーナッツ(ミスタードーナッツ)の用意が間に合いそうになかった
・撮影に使う小物が足りなかく、前日買い足した。
たぶん・・・あげればきりがないんですが、反省がいっぱいありました。
当日も撮影のスケジュールはなんとなく考えていたものの、タイムスケジュールが曖昧だったこともあって、16時に撮影終了しなくてはいけないモデルさんを出す時間がギリギリになってしまったり、スタイリストさんがいないこともあって、後半の巻きで撮影していた時に、髪の毛をきちんと整えず撮影して、撮影が終わるまでそのことに気づけなかったり・・・
巻きで撮影していると、あのカットも撮らなくちゃ、このカットも撮らなくちゃで、バタバタしてて、細かな気遣いができなくなってくるんですよね。
もう何度も何度も同じ反省をしているはずなのに、人間って何度も同じ過ちを繰り返してしまいますね。
言い訳は色々あるんですが、久しぶりにコスプレの撮影の主催をやって、反省が多かったかなと悔やまれるところ。
結果的に参加したモデルさん、カメラマンさんも自分も、たくさん楽しめたのでそういう意味ではいい時間を過ごせはしたんですが、これが「仕事」とかお金になる案件では、準備不足や当日のあたふたはあまりいいことではないので、気をつけたいなと思ったいい機会でした。
コスプレの大型合わせを主催する時は、準備をしっかりとすること。
誰が衣装をいつまでに仕上げなくてはいけない、衣装の色はこうなってるああなっているなどのキャラクター設定をしっかりと把握しておくこと(色も含めて)、
当日の撮影スケジュールは、撮影が押した場合も含めて綿密に考えておくこと、慌てて撮影にならないように注意しておくこと。
特に慌てて撮影、巻きで撮影する時は、失敗しないように、モデルさんの髪型や立ち位置などのことを第三者的に見てくれる人を用意しておくことも重要ですよね。
そんなわけで、ちょっと勢いに任せて後悔ばかり書いてしまいましたが、楽しかったのでまぁ今回は良かったということで。
そしてこの出会いをきっかけにまた色々撮影ができると思うので、次につなげていきたいと思います。
合わせをした時の写真は、Twitterのハッシュタグ #12月8日物語シリーズあわせ で検索していただくと出てきます。まだぜんぜんアップしてませんが、興味のある方はよかったら見てみてください。