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SDGsじゃなかった、七五三

 子供のイベント、楽しいですよね。今回のテーマは七五三ですが、お食い初めから始まって、初節句、初めてのお正月など、泣いてばかりの赤ちゃんだった頃から成長した子供の笑顔を見るのは絶対に譲れない親だけの特権。夢中になって準備して、失敗しないように用意して、それでも、あーした方がよかった、こーした方がよかった、と考えてしまいます。でも気にしないでください。それは誰でもあることですから。
 私達の子供は女の子、男の子でした。長女が先に生まれ、双方の家にとっての初孫でしたから、イベント毎に両家のおじいちゃんおばあちゃんから色々贈り物がありました。もちろん嬉しいですし、お金のない若い夫婦にとっては助かります。その時は貰って困ったということではないですが、はっきり言って面倒なのは着物と節句の人形です。特に着物については、長女の場合は三歳の時に買ってもらい、それを着て写真を撮り、神社にお参りに行ったきり着ませんでした。長男の五歳の時もほぼ同様です。当時は、「結構着るよね?」と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
 私たち家族は、転職や転勤などで2年に一回引越しをしていました。引っ越しの度に荷物少はなく、断捨離をしなければならないのです。でも心理的強迫観念に近いものかもしれないのですが、貰った着物は捨てられません。和服は放っておくと虫が湧くので手間がかかります。着物だけでなく、下駄、手提げ袋など一式で段ボールひと箱はあります。
 引っ越しをする度に開けることのない段ボール箱を眺めて、フォトスタジオのレンタル着物でよかったかな、と思ってしまいます。そんな時「この罰当たり!」と戒めるもう一人の自分もいるのです。
 もちろん、おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちも大切にしたいものです。悲しませたくない、とは思いますが時代が違いますし、SDGsも大切ですから。

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