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雛祭り

 3月3日は雛祭り、桃の節句ですね。女の子にとっては、誕生日以外で主人公になれる大切な日です。それに対して、端午の節句は男の子の日なのに、子供の日と称され不公平だ、と昔は思っていました。今思えばお菓子の量などを女の子だから、男の子だからという理由でヒイキされた記憶が無いのでどうでもいいことでしたが。
 ただ子供心に、子供の日よりも雛祭りのほうが華やかだった印象があります。雛人形の前で女の子が着物を着て遊んでいる風景は映えますよね。我が家にも、お内裏様とお雛様のセットがありましたが、引っ越しを繰り返しているうちに何処かへ居なくなってしまいました。子供たちも小学校の高学年あたりからこの手のイベントへの情熱が薄れてきたのか何も言いません。ある時は人形を飾る場所もなかったですし。
 豆まきの節分もそうですが、子供が小さいときは本当に心から楽しみますので、小さいうちはなるべく経験をさせてあげた方がいいかも知れません。大きくなってやらなくなっても、その頃の楽しかった経験は忘れないはずです。そうやって次世代に伝えていければと思います。子供が海外に出て、日本の文化を説明するときにも役に立ちます。経験的に、日本とビジネスをする外国の方は日本の文化に興味がありますから、このような伝統を知らないと説明できず苦労することになります。外国人とランチをすると、日本の伝統について聞いてきます * 。本当です。

* 「ドイツのダイバーシティ事情」-「ドイツのダイバーシティ その15: ドイツのバレンタインデー」参照

 また、本来楽しいイベントも無理矢理やらされるのは辛いです。無理矢理女子の友達にひな祭りの席に呼ばれ、白酒イッキさせられたりしたことはありませんが、節分の日に小学校高学年にもなって恥ずかしいのに大声で「鬼は外、福は内」と言わされたことはあります。大きな声を出さないと鬼は逃げない、などと言われたしなめられた記憶があります。あれができるのは幼稚園生ぐらいまでですかね。
 クリスマスやハロウィン、バレンタインなど新しいイベントも入ってきて一年中お祭りがあるので現代の子供は忙しいと思います。どのイベントも公平に仰々しくなく楽しめればいいと思います。親の思い入れを子供は不思議に思いますので、雛祭りだけ大掛かりなイベントにしてしまうと説明に困るからです。 

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