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平成ウルトラマンとメソジスト教会の関係性について

平成ウルトラマンのウルトラマンティガに「霧が来る」というエピソードがあります。これはある村が謎の霧に包まれ、村人が霧に操られるというホラーテイストの話。この霧の正体が当然怪獣なのはお約束。

明らかにアメリカのモダンホラー作家スティーブン・キングの作品「霧」のオマージュですね。この回を担当した脚本家、長谷川圭一が大のキングファンであることを公言しておられますし。実際、ストーリーにも霧にまつわるある小説を読んだことあるという登場人物のセリフもありました。キングの「霧」でしょう。どう考えても。

ウルトラマンから離れると荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」第三部にも霧を操るスタンド使いエンヤ婆が出てきましたね。あれもキングの「霧」のオマージュなんだろうなあ。発表はこっちのほうがティガよりはやいね。

キングは実家の隣がメソジスト教会で母親が教会員でした。自身も子ども時代、この教会で日曜学校に出席していて、影響があると思います。彼のエッセイ「死の舞踏/恐怖についての10章」にはメソジストの信条とか、ジョナサンエドワーズの説教と言ったキーワードも出てきて、メソジストの信仰をお持ちの方なら要チェックかも。偶然ですが、長谷川圭一の故郷静岡県は明治以降、メソジストの宣教が盛んだった地域ですね。

そう言えば、ジョンウェスレーが活躍したロンドンも「霧の」都と言われますが。18世紀当時のロンドンも霧の都と呼ばれていたかどうかは知りません。もう少し後の時代かもしれませんよね。時代が下ったビクトリア朝時代、19世紀のシャーロックホームズではロンドンの霧が出てきますね。あれは霧と言うよりはスモッグなんでしょうかねえ。

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