クツヅレ・アシガ・チマミレー

23.177.47. 国家公務員やってます。 最近 友達のTwitterが勉強や恋愛…

クツヅレ・アシガ・チマミレー

23.177.47. 国家公務員やってます。 最近 友達のTwitterが勉強や恋愛、仕事に真剣に向き合ってるツイートばかりだったからスパム報告しました。 【座右の銘】 インターネットは私たちを救ってくれない。

最近の記事

小説(あらすじ)

二十二世紀初頭、太平洋沖の孤島で発見されたその疾病は瞬く間に世界を覆い尽くした。それは種の壁を越えて人に伝播し、人を人以外のモノに変えてしまう致死率99.9%の奇病だった。 その猛威の前で多くの国家が崩壊した。感染を恐れて流失する膨大な難民に先進国家は一斉に国境を防疫封鎖した。治療法もなく、感染経路も特定できない絶望の中で行われる魔女狩りに等しい感染者狩り、浄化と称して行われる国家単位の虐殺行為。やがて激化する混沌の中でWHO(世界保健機構)が出した結論は、人類の撃滅だった

    • エッセイ─美少女とコンプレックス

      最近 友達のTwitterが勉強や恋愛、仕事に真剣に向き合ってるツイートばかりだったからスパム報告したワシです。 チョー個人的な性癖ですが「にははは」と笑う人が好きです。性格に裏表が無さそうで一緒に居て安心します。 でも、そういう人って全てが純粋で太陽のようにまぶしいから、その表情を直視できないんですよね。 蛾が電灯に近づきすぎて「バチン」と焼き殺されるみたいに、ワシも屈託のない笑顔に燃やされて死んでしまいます。そうなるとワシのような喪男と美少女を繋ぐものは、コンプレ

      • ショートの物語─別れと未練と後悔

        ─2017年8月25日 その夏、母は男と旅行に行った。その間、中井塔子が料理を作りに来てくれた。 料理を食べている間、彼女は少し離れたところに椅子を置いて座った。そして緒方真琴が食事をするのを眺めた。まるでそれが仕事の大事な一部であるみたいに、とてもまじめな顔つきで。 「美味しかったですか?」 全てを食べ終えると、彼女は訊ねた。 真琴は頷く。 「料理は苦手だから心配でした」 塔子はそっと胸を撫で下ろした。それから彼女は席を立って、お茶を入れた。それを真琴が飲んで

        • ショートの物語─仲違い

          幸せは空気に似ている。 目に見えないところとか、それでもいつでも近くにあるところとか。死んだらもう必要ないところとか。 終業のベルの音で目覚めた。 すでにホームルームも終わって、教室には誰もいない。 窓から吹いてきた風が前髪を揺らした。港町特有の磯臭い潮風におでこをくすぐられた。 校舎の中庭から、青春の声が聞こえる。 フットサルが二試合くらいできる中庭では、昼休みなると学生たちがお弁当を持ち寄って食べる。各学年の色んなグループが仲間内のギャグを笑い飛ばして食べている

          エッセイ━奴隷系エルフと歯並び悪い系女子

          変な時間に寝てしまって夜中に目が覚めとき、時間が一瞬分からなくなって焦りなのか寂しさなのか不安なのか分からないけど、全ての歯車が合わさって自分だけが世界に取り残されてる気分になります。 でも、そういう時間は嫌いじゃないんです。停止された時間の中を一人だけ歩いているみたいで結構好きなんです。 現在、朝の3時です。さっき洗い場をキッチンハイターで掃除してたんですけど、そんときに小学生の頃を思い出しました。 どうして小学生時代を思い返したんやろうって考えてたら、原因はあっさり

          エッセイ━奴隷系エルフと歯並び悪い系女子

          エッセイ ─ メンズメイクとワシ

          人生で初めてメイク。真っ赤の唇、うさぎみたいな赤い目元、フェイスファンデーションとBBクリームで肌を整えたら、ざっくりこんなもんよ。 BBクリームの万能感に若干チビりましたわ。自分がメイクして改めて思ったけど、スッピンとメイクの顔って全然べつモノなんですね。近頃、ネット上に美人が増えたなぁって思ってたんですけど、もしかしてあの人は全部ワシと大差ない顔をしてるんじゃないかって疑心暗鬼になります。 昨年の9月から12月まで友達の実家で居候してたんですけど、そん時に友達の妹ちゃ

          エッセイ ─ メンズメイクとワシ