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内向的な性格でも人脈がつくれる。ところで人脈って何?

あなたの性格は外交的ですか、それとも内向的でしょうか?
僕は性格診断によると、内向的な性格です。他人と最低限お付き合いはしますが、できれば一人で静かに本を読んでいたいと思っています。

内向的な性格の人が人脈をつくるにはどうしたらいいのでしょうか。
というか「そもそも内気な自分に、人脈なんて作れるのか」という点が気になります。

人脈ってなに?

人脈ってなんだろう?と思い、本を手に取りました。本を読み終わって感じたことは、自分にとって人脈つくり=友達つくり、だということです。

ビジネスでいうところの「ネットワーキング」において、人脈つくりは重要です。スキルやテクニックもたくさん紹介されています。もちろん、自身の仕事に必要だったり、大きなビジネスチャンスにつながるからです。

これまで自分の人脈といえば、仕事の利害関係があるものがほとんどでした。しかし、内向的な自分はすっかり人脈アレルギーとなり、ストレスに悩むことになりました。そして会社を辞めてみると、人脈はきれいにリセットされてしまいました。

ようするに、なにかが間違っていたのです。
人と嫌々付き合うことを、人脈作りだと勘違いしていたのです。「友達を作ればいい」と気が付けば楽になります。友達なら人脈アレルギーも怖くありません。

内向的な性格を持つ人は、友達つくるの苦手だと思う方もおおいかもしれません。内向的な人は、どうやって友達を作ればいいのでしょうか。

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内向的な人とコミュニケーション能力

「内向的なのは悪いことじゃないよ」というお話は、昨今いろいろなところで目にします。内向的な人にとっては励みになります。この本の中にも、そうした話題がでてきます。アメリカの大学で行われた、社交スキルの研究です。「会話が苦手だ」という86人の被験者に、顔写真を見せて感情を当てるというテストです。

すこし、補足をします。
「顔色を読む」力は人によって個人差があります。
脳に障害のある人は、特定の表情を全く認識することができないことがあります。悲しんでいる人の顔を見ても、「怒っている」「喜んでいる」と判断するのです。これは極端な例ですが、この「表情をよむ力」には障害とは関係なく個人差があります。ここではそれを測っているのです。

「会話が苦手だ」という86人の被験者
1つのグループには「社交スキルのテストです」といい、もう一つのグループには「一般常識のテストです」といってテストをしてもらいます。

社交スキルのテストだといわれたグループは、社交が得意な人達の平均よりも悪い成績でした。一方、一般常識のテストだといわれたグループの成績は、社交が得意な人達の平均よりも高かったのです。

この結果は、「内向的な人」はプレッシャーさえなければ、「外交的な人」よりも相手の顔色を読む能力に長けているということを表しています。
コミュニケーションには、相手の感情を理解する能力が欠かせません。つまり、内向的な人は、コミュニケーション能力が高いといえるのです。

この研究は、内向的な人は苦手意識によって、持ち前の共感能力を発揮できなくなることを示しています。苦手意識が、本来得意であることを、不得手にしてしまっているわけです。

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理想の人脈ネットワークを設定

苦手意識は頑張って克服するとして、人脈ネットワークをどう捉えるかを考え直してみましょう。利害関係や損得勘定で人脈を作らないとすると、どのような人と関係していけばいいのでしょうか。

そこで、自分なりの「理想の人脈ネットワーク」を設定してみます。
例えば自分の場合、3つほど挙げてみました。

・お互いを理解し、高めあうことができる
・情報共有がスムーズにできる(心理的安全性)
・お互いの価値観に共通するものがある

作り方は簡単。仲良くなれそうな人を思い浮かべればいいでしょう。なによりも、自分で付き合う基準を設定するということが大事です。この基準をもとに、付き合う相手を選んでいきましょう。

友達を作ろう

相手の顔色をうかがうような人脈に、意味はありません。それに気が付くことができたら、ラッキーです。これまでやってきた人脈作りはやめて、心地のよい、自分で決めた基準で相手を選んでいきましょう。嫌々ではなく自分で選ぶということは、幸福感を高めることにも繋がっていきます。

仕事上の関係性のためにはそうはいかないよ、と思う方もいるかもしれません。「わかってはいても」「そんな社会は甘くない」ってやつですね。それでもやはり、その場では実測できないデメリットは、確実にメリットを上回ります。このような間違った人脈作りは、辛くて続かないものです。考え方は「人脈つくり=友達つくり」でいいのではないでしょうか。ストレスのない友達を作って、さっさとアレルギーとは縁を切りましょう。

参考
Daigo著『超人脈術』マキノ出版、2019年

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