#8 コーチングアウトプット（As Is,To Be）

参考/引用本＝図解ポケット コーチングの基本とツボがよくわかる本(土岐 優美 著)

図解ポケット コーチングの基本とツボがよくわかる本

あなたは未来にどんな自分の姿を思い浮かべていますか？それは美しく、輝いた将来を見据え、毎日将来に向かって行動していますか？それともまだ将来何をしたいか不安で、何をすればいいかわからず、同じ毎日を過ごしていますか？

今回の記事は、後者の方に特に読んでいただきたいです。また、コーチングでの質問に大いに活かすことが出来る質問メソッドでもあります。

誰もが人から認められたい、成長したい、自己実現したいと人間の本能的に感じていると心理学者のマズローはいいます。

マズローの欲求5段階説とは？各欲求を満たす心理学的アプローチを用いたサービス事例【図あり】

上記のサイトから引用すると、

「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。

今、何もしたいことがないというクライアント。しかし、成長はしたい、人から認められたい。コーチング中だけでなく、友人からこのような相談を受けたことがある方も少なくないのではないでしょうか？

そんな時に有効なのは「As is/To be」というビジネスのフレームワークです。

「As is/To be」
＝あるべき姿「As is」と現状「To be」のギャップを可視化し、そのギャップを埋める為の方法を考えていく為のフレームワークです。

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

(ビジネスだけでなく、コーチングにも併用出来るビジネス本です。7万部以上売れているヒット本)

ここからは自分なりにコーチングの際に実施している順でご説明します。

クライアントが成長したいと思っているが、将来何をしたらいいかわからない、何をしたらいいかわからないという場合、フレームワークを使用して以下の順番で質問をしていきます。

①なりたい将来(理想の姿)を想像する
②未来に対しての現状を認識する
③理想の姿に近づく為の方法を考える

【なりたい将来(理想の姿)を想像する】

第一に、なりたい姿について思い浮かべてもらう為の質問をします。

例）
大学卒業後何をしたい？
3年後何をしていたい？
尊敬している人or先輩はいますか？
どんな人になりたい？
TOEICで何点取りたいの？

この時は考える時間が必要なので、思ったことのアウトプットの加速化が出来るよう箇条書きで見える化すると良いでしょう。また、この時に前回の記事に書いた5W1Hで質問をすることで、具体的な理想を描くことができます。

【未来に対しての現状を認識する】

理想を思い浮かべることができたら、理想に対しての現状を認識しましょう。この時、定量と定性でまとめることで、明確に認識できます。

定量＝明確な数値やデータなどの「数字」で表せる要素のことです。売上額や販売数、スタッフ数、顧客数、価格、割合、変化率などが該当します。定量的に考えることで、数値的事実にもとづいた、誰が見ても共通の認識を得られる要素を明確にできます。(https://www.kikakulabo.com/topic-teiryou-teisei/)

例）理想
　　高校の英語教師になりたい
　　現状を認識する為の質問
　　英語教師になるために何をしたらいいか知っていますか？
　　英語の教師になるためにはTOEIC何点以上必要か知っていますか？
　　英検何級以上あると有利か知っていますか？

定性＝数字では表せない「質」に関する要素を表します。定性的に考えることで、目的や狙い、原因、関係性、意味、文脈などを明確にしやすくなります。(https://www.kikakulabo.com/topic-teiryou-teisei/)

例）現状を認識する為の質問
　　英語のスピーキングスキルは会話レベルですか？ビジネスレベルですか？
　　教員になる為の方法は知っていますか？
　　英語教員にはどのような人材が求められていますか？

【理想の姿に近づく為の方法を考える】

理想を明確にし、現状を認識できたら、理想に近づく為の方法をクライアント自身から導き出しましょう。

例）TOEIC900点以上をいつまでに獲得しないといけないですか？
　　どのように勉強をしますか？
　　教員になる方法を調べるにはどうしたら良いですか？
　　知り合いに教員はいますか？

理想を明確にすることでクライアントのモチベーションUPにつながります。現状を認識し、解決策を明確にすることで、行動し、成長を感じることができます。コーチはその行動をフォローアップしましょう。人間は居心地の良い現状に戻ろうと本能的にします。理想の姿になり、生活が豊かになるようサポートをしていきましょう。