本当の女性活躍とは?
ここ何年か、「女性活躍」という言葉をよく聞く。
なんとなくだが、「女性を管理職や役員に登用し、男女の差をなくす」みたいな。
でも、こればかりじゃないと思ってほしい。
確かに、役員や偉い人の集団が映る写真を見ると、人口って圧倒的に男性が多いの?とぎょっとするほど男性しか映っていないことも多々ある。
こういうものを見ると、よく言う「女性活躍」もすごく理解できる。
だが、現実問題、妊娠出産でいったん会社から離れ、運よく保育園に子供が入れたところで、復帰後以前のように、時間に拘束されることなくがむしゃらに働くことは難しい。
仕事が楽しいと思うと同時に、男性を少し羨ましくも思ったりする。
出張や外勤のスケジュールだって、常に頭には「子供のこと」が気になる。
そんなことは家事育児の家庭内の分担問題では?というかもしれないが、
子供の「母親でなくてはダメ」という場面は多々ある。
2歳の子供が母親なしで21時には寝れると思うか?
(母親の帰宅が遅いことが日常ならできるかもしれないが、我が家では100%無理である。)
正直、男性と同じように働き、勉強し、出張をこなし、管理職へと続く道は無理なのだ。
もう、子供が幼い時期は、ある程度仕事は諦めるしかないというのがホントのところだ。
「仕事が続けれている」だけでおおいに「女性活躍」なのかもしれないと思う。
私の会社は典型的な古い体質の会社であり、数年前に女性の管理職が誕生した。
会社もある程度女性の活躍を数字として結果を出したいのだろう、明らかに”女性だから“管理職になれているという人もいる。
全体の女性の人数、母数が少ないのだ。
その一方で、まだ管理職にはなっていない子育て世代の女性といえば、産後の復帰後の離職率0%である。
こういう数字はおそらく見たことがないが、素晴らしいことだと思わないか?
もちろん保育園や家族の協力があっての復帰ではあるが、「続けれている」ってすごくない?
あるだけの制度ではなく、しっかり利用して後輩へ道を作れていることってすごくない?と思うのだ。
現に私は友人で何人ものワーママリタイアを見てきた。
職場環境が厳しくて、制度があるだけで、心身ヘロヘロで「続けれない」のだ。
一握りの続けれてスーパーウーマンはおそらく、管理職や役員になっていくのだろう。
私はなにも、管理職や役員にすることだけが「女性活躍」ではないと思う。
仕事が続けられる環境を地道に、着実に、少しずつ後輩へ作れていることこそ本当の「女性活躍」だと思う。
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