なおったはずの傷が疼いて
スキのかみさま、こんばんは。
最近余裕がない自分がとことん嫌になります。
いままで、手当てもせずに突っ走ってきた報いなんでしょうか。
傷は傷ついた時の記憶を覚えてるんでしょうね。
頭では忘れてることを、キズっていう存在は自分のことを長く長く覚えているようです。
わたしのことを忘れないでと言っているようです。
とあるハプニング(1.防げたはずの事故)によって修学旅行(2.高校時代のの黒歴史)のことを思い出したので、その時のことを傷への供養(笑)として書き留めておこうかと思います。
ありもしないドラマか映画のようなモニタにうつった二次元の出来事は、
実際に身に降りかかったり一度かすっただけでも、起こりうる事象に変化してひたひたと私を追ってくるのです。
1.防げたはずの事故
その人は私の実父母が泊まりにきていた。
実家は車で2時間程度だが毎日いくには少し離れている。
コロナでめっきり減ってしまった、ありふれた週末を孫とすごすために遊びにきたのだ。
お昼くらいに到着してからばたばたとして時間は過ぎ、めっきり日が落ちるのも早くなったといつもより早いお風呂の準備をした。
順番はちびっこから。もう6歳過ぎているので1人で風呂は入れる歳だ。
今日はおばあちゃんと入るらしい?
日頃はなれて暮らしているおばあちゃんおじいちゃんは寂しかろうと思い、実母が一緒にお風呂をはいることについて私は何も言わなかった。
リビングの隣に脱衣所があるので、ちょっとお互いに気をつけないとニアミスしてしまうが、いりぐちに鍵もあるので大丈夫だろうと思っていたのだ。
それが甘かった。
ちびっ子、風呂場から脱走(あるある)
母が、
『閉めてぇぇぇ!ちびっこくん閉めてええ!』
と叫んだのである。
影で隠れて叫んでるのだろうが、子どもが先出るくらい想像くらいつくだろうと実母がいるであろう脱衣所の方をうんざりしながら振り返った。
そしたら母が隠れもせずに堂々たる裸体で閉めてと叫び散らしてジェスチャーしているではないか。
オィィィィ!!!マッパでなに叫んでんの!?
なんで隠れてないの!?なんなんこれ、笑ってしまうくらいのしょうもない事故なんですけど。
同性だし、母の裸を見たことがないわけじゃなかったけど、あまりの光景にギョッとした。
さらに、
オィィィィ!!!主人もなにそっちみたまま子どもに怒鳴ってんねん…!?
もう突然某マンガの銀さんもビックリのツッコミを2人に向けて叫んでしまった。
叱るのはわかるけど目を逸らすとかの気遣いございませんの!?そっち見るなよ……呆れて言葉も出てこない(ツッコミは魂の発露なんで出たんだな、うん。)
私は主人がやらかした不倫の一件があって以来、主人を理性のある人間と見ることができておらず、さらに苛立ちが増幅した。
私は、平常心がするりと手の中からすり抜けていくのを感じた。
我ながら情けないけど、心の中にしかけられた時限爆弾がスイッチによって一斉に爆破したみたいに。
過去の傷がフラッシュバックしたのである。
2.高校時代の黒歴史
恥を忍んで黒歴史をここに綴るが、気分が害されたらそっと閉じていただいても構わない。
もう20年前にもなるが、高校時代の修学旅行でおきた事件である。
友達に、ショートカットの少女がいた。
小麦色の健康的な肌に、もちもちした女性らしい体型。
背は高くなかったけど、制服のスカートを短くして、袖をダボダボにしたセーターが似合っていた。
気さくで、よく笑う。
男子たちのしょうもない下ネタも一緒になって笑える、シャイな高校生男子イチコロの最強女子だった。
目がくりっとして大きく、少女ながらも艶かしさを感じさせる肉厚の唇からは愛嬌のある八重歯がのぞいていた。
色白で黒髪の地味な私は、その健康的な容姿と明るさが羨ましいなぁと思いながらも、テンションについていけないなぁという思いを隠しながら友達付き合いをしていた。
テンションについていけないな、疲れるなぁという私の直感は彼女の危険さを察知していたのだ。
彼女は虎視眈々と、機会を狙っていたのだろう。
修学旅行の初日、夕食前に待ち合わせをしていた男子の部屋で、彼女は事もあろうに無理やり風呂に入り、
『やだ〜服部屋から持ってくるの忘れちゃった〜てへっ⭐︎』
と裸で待ち合わせた男女数名の前に姿を現した。
当時は突然のできごとに、頭真っ白だったけど(居合わせた男女ともにそうだったろうと思う)、
今思えばラッキースケベを自演するとはなんたる度胸と企画力なのだろう。
そのラッキースケベ自演事件を発端に彼女の猛攻がはじまった。
ある意味一途な彼女を応援する一派と流石にやり過ぎだろという一派、ひそかに彼女に思いを寄せていた一派、その他外野が思い思いの行動を起こし出し、私の交友関係はめちゃくちゃになってしまった。
どうやら彼女のターゲットは当時の私の彼氏だったらしく、その猛烈な誘惑で強引に関係を自分のものにした。
さらに旅行中、川下りのボート練習の着替えを理系男子だけのバスの中で私の元彼にバスタオルを持たせて着替えていたなど伝説は尽きず。
そこまで積極的になれるのもかえって清々しいなと思う。
振られてしまったことについては奥手な私にも原因がありそれはかまわないのだが、どうであれ、彼らがいちゃいちゃするのを横目に受験期を過ごすことになった。
『さらちゃーん、彼氏とっちゃったみたいになってごめんねぇ』
そう一言告げられたけど、なんで笑ってるのかすこしも理解できなかったし、もう関わり合いになりたくなかったので『大丈夫』と言葉少なにその場を去った。
B級恋愛ドラマでもこんなシチュエーションなくない…?
わたしもいっそのこと『この泥棒ネコが!(キィー!)』とでも話を合わせておけば、今頃こんな心にざらざらする気持ちを抱えずにすんだのだろうか。
そんな余裕もなく精神衛生上良いとも言えない受験期に、失恋ダイエット10キロに成功した私だが、その時のことを思い出すといまだに心が締め付けられて、動悸がする。
…
また、私は気が弱そうに見えるのか、痴漢などの性被害に遭うことが多かった。
私だって傷ついていたのに、一声『辛かったね』って言って欲しかっただけなのに、
『あんたに隙があるからやで!!』
と私が貞淑さに欠けることに責め立てた実母。
実母の裸と、そのときの彼女の裸のビジョンが重なった。
暗く深い青色をした悲しみは、真っ赤な怒りに色を変えて私の頭を引っ掻き回す。
目の奥が熱くなり、背中に不快感が這いずり回ってチリチリする。
どの顔して、私の前にその姿で出てこれるのか…?
『恨み』がじわりじわりと、冷や汗と一緒ににじんで出てくる。
もう20年も経つのに、まだお前は私の中で生きていて私を苦しめるのか?
母とそのビ…げふんごふん、少女とは全く繋がりがない。
貞淑さを私に押し付けて責め続けた、とても貞淑とは言えない姿の母が、引き金になっただけの話。
その怒りを被るのは気の毒だとは思っても、私の中の地雷は20年の時を経て見事に炸裂したのだった。
3.それは果たして日薬で治るのか
それとも私の感情のシステムがどうにも壊れてしまったのだろうか。
職場のストレスのこともあり、私はメンタルクリニックに数週間に1回ケアをしに行っている。
その時にあった薬を出してもらい、今回のことでは継続して飲む薬を勧められた。
メンタルクリニックの先生は特段優しいわけではないけど、客観的に私が私の家族とうまくやっていけるような方法を淡々とアドバイスしてくれる。
ポジティブなことは、誰かがいないとできないけど、ネガティブなことって自分一人でも簡単に維持できてしまうんだよ。
だから、人は気分が良く幸せを共有できる誰かと一緒にいたいのと同時に、一人になりたくないのかもしれないよね。
先生がそんなことをおっしゃっていた。
だからこそ、私はこんなことで感情を爆発させたくはない。家族を巻き込みたくない、それが不慮の事故だとしても。
自分の心が揺れてしまう事象からひたすら逃げたいのだ。
HSPの敏感さゆえの弱点である。
私は、自分を知ることで、あらゆる振動から、ふれすぎる私の針を守る術を身につけないといけないのだ。
私がここまでパニックになるのは、何かが奪われそうになるときの不安や恐怖からきているのだと頭ではわかっている。
(相手にそんな気持ちがあろうとなかろうと、自分がそう感じてしまうのだからどうしようもないのだ)
その執着を捨てられたとき、解放された私は何者かになれるんだろうか。
まだまだその境地には至れそうにないけど、自分の弱さから、見るに堪えないという理由で目を背けることだけはもうしないと決めた。
今日も、私は自分を見つめるためにnoteをつづる。
お目汚しの黒歴史でしたが最後まで読んでくださってありがとうございました!
昔の古傷を、ラッキースケベ自演事件と名付けられた私をえらいと褒めてあげたい。
過去の古傷は誰かに笑ってもらって昇華して、自分もネタになってよかったと思えてはじめて供養されるのかもしれない。
私が仕事を辞めるまであと、31日。
4.今日の積みあげ
・noteの下書き2本の公開
・イラスト3本(うちnoteには2本みんなのギャラリーにあげていますのでよかったら使ってください。シェアしに行きます♪)
・依頼されていた編集の続き。イラストや図解の差し込み。
あなたさまのお気持ち、しっかり受けとりました!!!😚✨ 差し出がましいのですが、あなたさまのサポートを他の誰かへお願いできませんでしょうか? スキと幸せは世界を救うと信じてる。