転職活動の誤解ー転職活動すれば何もかも解決する訳ではない!ー

終身雇用が崩壊して、スキルアップや現職で実現出来ないことがあるなら、転職するのは、今や当たり前!

昨今は、このような風潮が出来てきて、転職を一概にネガティブに捉えない企業も増えてきました。

実際、20代で3社以上の経験など3年未満で退職し、転職してるヒトも増えてる傾向にあります。
更には、社数を重ねても着実に年収を高めて、30代なる前に年収1000万を実現出来た!というSNS上での成功事例も目立ってきました。

これだけ聞くと転職することで、未来が明るい方向に切り開けるという印象を持ってるヒトも多いのではと感じます。

ですが、本当にそうでしょうか?

事実、20代で4〜5社という相対的な割合でも1%未満のビジネスマンの中には、転職のたびにステップアップし、年収を上げられてるヒトはいます。
しかし、別の事実として転職回数を重ねても年収を上げるどころか、自分が実現したい働き方や業界を選べず、大幅に年収を下げざるを得ないヒトもいます

今回は、転職活動で思わず誤解してしまいそうになることやその対策について投稿していければと思います

1.転職が当たり前の時代なら、すぐに転職してより良い環境を見つけるために行動するのが良いに決まってる

ビジネスマンである以上、より働きやすい環境を選ぶことは自分を変えるチャンスとなり、良いと思います
しかし、実際盲目で転職活動をしまうと、もっとこんな条件が欲しい、転職先で新しいこんな不満が出てきて転職したいと青い鳥になる傾向が高まります。
実際、自分が転職活動した中で採用担当者が共通して懸念してたのは、応募者の仕事能力以上に、

「イメージとギャップが無いかどうか?」

ということをとにかく問われました。

すぐにでも「転職すべき」と盲目になってるなら、一度紙に書き出して理由などを言語化するなどすることを強くおすすめします。

残業時間月100時間超えてて、人間関係が悪いとしたら、転職すべきなんて火を見るより明らかでは?

確かにこういう状況なら、職場環境として負担が大きい傾向があると思います。しかしこれだけで転職活動をすべきと思い込むと、目的を見失いやすいかと思います。

何故ならネガティブな要素は、ポジティブな要素を打ち消すほど、強い印象を感じてしまい、それをなんとか回避するためにどうしたらいいかとヒトを動かす強いトリガーに勝手になってしまうからです。

そうなるとモチベーションは形成出来ても、真に実現したい目的がわからない、盲目的になってしまうということが起こってしまう可能性が高くなります。

だからこそ、ゼロから考える時、まずすることとして

①転職して何を叶えたいのか?
ー残業時間の削減・〇〇という経験を身に着けたい・□□という環境を大事にして仕事をしたい

②現職で何故実現出来ないのか?今の職場で何か改善出来ることは無いか?を考える
ーネックになってることを相談して改善出来るか相談する・相談が難しいならどう改善出来そうか提案してみる

この2つを考えてからでも遅くないと思います。特に②には大事にして欲しくて、転職活動をする時、応募企業から必ず突っ込まれる質問に関わってきます。
面接では、相手が納得する退職理由を伝える必要があります。この「相手が納得する」というのが特に大事で

✅その退職理由は、自社の環境で叶えることが出来るのか?
✅何か不満を感じた、壁にぶつかった時に改善しようと向き合うことがこの
応募者は出来るのか?

退職理由から上記が満たせてないと、退職理由が相手に伝わらず、内定を取ることが難しくなります。

行動するのは大事ですが、最低限押さえることを押さえることで、転職する目的を見定められ、何を実現したいかが見えてきやすくなります。

2.経験を重ねていれば、転職回数が多くても、年収を大幅に上げることが実現出来るはず

20〜30代で転職回数が3〜5回でも、年収が1000万に到達したというヒトも世の中にはいます。

しかしそのような転職を実現出来たヒトは、

✅戦略的に的確な目標設定にコミットして、高い結果を残した
✅高い年収が求められるポジションで、どのようなスキルや経験が必要なのかということを常に意識して、計画的にキャリア形成してきた
✅これまで形成してきたキャリアや実績を転職先でどう貢献出来るか、自分自身のメリットをしっかり売り込むことに長けてた
✅転職回数が多いデメリットを凌駕するほど、他候補者と比べ優れてる物を的確にアピール出来ていた

一例ですが、このようなことが当たり前に出来てる共通点がございます。
すべての社会人にこれだけ高いモチベーションが全員ある訳では無いかと思います。日々の仕事でいっぱいいっぱいになってると、高い結果や将来的なキャリアを考える余裕がなくなり、このようなことを意識することが実は難しいことがわかるかと思います。

さらに補足するとこれだけ出来ても全員が年収を上げられた訳では無いということです。
大手転職エージェントの調査でも転職して年収を上げられたヒトは、約3割程度に留まり、それ以外は年収維持や年収が下がってるのです。

更に転職回数を重ねるほど、必ずといっていいほど、自分より若い x 転職回数が少ない(したことが無い)ヒトがライバルになります。転職市場では、大抵自分より若い x 転職回数が少ない(したことが無い)ヒトが有利になりやすく、比べて凌駕するスキルや経験を積んでかつそれを面接でしっかりアピール出来ないと比べて落とされるという厳しい現実があります。

自分が応募した求人も約4割は、より良い他候補者がいた理由で、書類選考段階で落とされました。
話は脱線しますが、TwitterやInstagram、TikTokなどSNSでインフルエンサーになってるヒトは多くいます。しかし目に見えてるインフルエンサーの何百倍、何千倍泣かず飛ばずで上手くいってないヒトも事実としています。

転職活動でも同じで、何も上手くいったヒトだけが注目されますが、その何十倍は、転職活動上手くいかない、年収が下がってしまったヒトも見えてないだけで大勢います。

やるからには、良い転職にしたいのは皆考えると思いますが、実際上手くいかないヒトが圧倒的に多いということは念頭にいれておかないと、転職活動がいざ上手くいかない時に辛くなるかと思います。

転職活動の良いところだけに魅了されず、リスクやデメリットにもしっかり目を向けることがまず第一歩かと思います。

終わりに

いかがでしたでしょうか?転職活動が当たり前という中で、だいぶ現実的なことをメインに綴ってみました。就職活動でキラキラした業界のイメージだけで選ばないことは意識出来ても、転職活動になった段階で、盲目になってしまうということはおおいにあり得ることもあり、自分の経験談踏まえ、アウトプットしました。

今後も自分の転職活動経験を元に、転職活動の基礎から、転職回数が多いヒトに向けた考え方など情報発信していきますので、よろしくお願いいたします。

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