独立前の準備7

1つ前の記事からずいぶん期間が空いてしまいました。僕が淡々と書いているだけでの記事で続編を期待されているようなものでもないので気ままにいきたいと思います。

前回、内装工事について書きましたが、今回は備品の購入と内装工事の関連です。

前回の内装工事編で「教室」というものの概念がすっ飛んでるような工事内容になっていて

「こいつ、記事だからって嘘ついてねーか」

と疑いを持った方もおられるかもしれませんね

#そんなに真剣な読者がいないことは秘密

しかし、一片の曇りなく真実です。

というか、起業を決めた時点から「教室」という概念をすっ飛ばすことは決めていました。借りた物件のサイズ的には2教室は余裕で作れるくらいでしたが、「壁」は一切作りませんでした。

これにはいろんな思いがあるのですが、1つは現在、いくつかの私立小学校で壁のない教室、すなわち、声も何もかも筒抜けの教室が採用され実際に運用されていること。そのコンセプトに僕自身が共感したこと。2つ目は壁を作ると生徒が増えてきたときに簡単にレイアウト変更ができないこと。

この2点が大きな理由です。つまり、教育的な観点と経営的な観点との交差点が「壁のない教室」だったわけです。

ですから備品購入の際、パーテーション(高さ1800)をかなりたくさん購入しました。倒れないようにそれに伴うしっかりとした足部分も含めて(実際はこのパーテーションを両サイドから机で挟むので倒れてくることはありません。少なくとも開業からやめるまで1度もありませんでした)。

これはのちに大活躍します。極端な話毎日でもレイアウトを変更できるので、クラスの生徒数の状況に応じて月曜日はこの形、火曜日は…といった具合に最適な机配置にできるのです。

#実際は毎日すると体力的に大変なのでほぼ固定

年度がわりの募集の時期などは重宝しましたね。学年バランスを考えずに受付できましたから。

もちろんデメリットもあります。説明会や体験に来られた保護者から見ると、壁のない教室はとなりのクラスの声などが聞こえてきて授業に集中できないのでは?と疑念を持たれるのです。

#たぶんこの記事読んでる塾関係者の方も大半

しかし、そこがが逆にアピールポイントなのです。

「何かに集中し始めると周りの音は聞こえない経験はおありですよね?この状態で授業をすると隣が気になる子は前から見てると一目瞭然です。すなわちそういう子は壁のある教室でも同じで集中が持続しません。この環境下だからこそ身につく集中力があるので、この形態を採用しています。あとは私立の小学校でも…」などのように「ちょっとここは普通じゃないぞ…」と思ってもらえることは重要で、そこで

必ず結果を出す

んです。そうすればそれが「正しくなる」のです。

#上の弁舌はかなり本心です。

成績を向上させ、生徒数が増えたあたりからこういった「壁無し教室」についての入学希望者からの質問はなくなりましたね。口コミで「そうと聞いている」前提になっているので。

備品の前に「壁」の話ばかりしてしまいました。

「壁」以外の備品についてはほとんど中古です。

#結論が平凡ですみません

黒板orホワイトボードも好みでしょうし、事務所をどうレイアウトするかも起業の楽しみの1つです。

黒板、机、いす、事務(職員室)デスク、本棚、ラックなどとにかく雑でもいいので図面に起こしてください。メジャーと紙と鉛筆があれば寸法と仮のレイアウトは作れるはずです。

あ、もちろん僕は事務所にも壁がありません。別階の自習室を除いて、ワンフロア全く天井まで届く仕切りのない塾を作りました。

あとは事務所もそうですが「先生の座るところ」のような上からの距離感ではなく、すぐに生徒を目の前に座らせて質問受付ができる、バーのカウンターのような雰囲気の事務所にしました。とにかく目線を下げることに腐心しました。

備品選びはお金がなかったので贅沢はできません。また贅沢をしてはいけません(資金が潤沢にあれば別)。ただし。中古でそろえるとしても

清潔感

これだけは必ず気を使ってほしいところです。これさえあればあとはどうとでもなります。

#わりとガチです

さて、最後に賛否両論別れるお話。そう、複合機です。

独立当初は生徒数も読めませんし、家庭用の複合機やプリンターで十分という意見もありますし、実際一理あると思います。ですが、僕は個人でも契約してくれるリース会社を探し出して一番安い複合機(A3対応)を保守込みでリース契約しました(およそ9000円/月+カウンタ料金)。これは個人の好みなのでしょうが、今はこれくらいのリース料金でもかなりハイスペックなものが出ています。しかも折からの不景気でカウンター料金も格安。速度やスキャン能力(拡張子選択などの性能含)を考え事務用複合機があった方が仕事能率が高いと判断しました。

運営的なメリットはリース契約は経費計上できる。デメリットはリースなのでリース期間終了までに廃業となっても残りの残存を契約内容に沿って支払わなければならない点でしょうか。

いずれにしても個人個人の判断がわかれるところではあります。営業の口車に乗ってグレードの高い機種を選ばないようにしましょう。塾なんてのは99%白黒プリンターで使うだけでその他カラーの性能などはほとんど考慮しなくてもいいので。

#ほんとに営業マンってしつこい人いる…

というわけで、本日は壁無し教室と複合機について…このへんで

#何も参考にならない話だと書き終わって気付いた


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