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“ファシリテーション”の教科書とは【読書のキロク・Audible】
こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
今回もAudibleの【読書のキロク】なのですが、今回は研究にも少し関係してくるかもしれないものです。
◯今回読んだ本:『ファシリテーションの教科書』 著:グロービス経営大学院 東洋経済新報社
“ファシリテーション”の名前だけ見て選んだものです。最近ではファシリテーションに関する書籍がたくさん出ているので、どこにあたるべきかもはやわかりません。
聴き放題だし、そういうときに考えずに手を伸ばせるのはとても良いことだと思います。
◯概要
ファシリテーションとは、会議や議論で参加者・チームの意見をどう引き出し、より良い結果を導き出せるか、そのマネジメントの手法である。著者は、大手企業やビジネススクールで数多くのファシリテーションを行い、ファシリテーターの「プロ」育成も手がけてきた経験を持つ。グロービスの講師育成に携わってきた。本書のアプローチは、リーダーシップの中核をなす総合的なスキルとして、ロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングを使いながら、参加者の個々の感情やコミュニケーションを重視している。ファシリテーターの頭の中(思考プロセス)をどう作り上げていくか、すぐに実践できるノウハウも収録している。
ファシリテーションについて、基本的なところから具体的な手法まで、広く扱っているものになります。
どちらかというと、具体的な手法と留意点について、例を交えながら細かく書かれていた印象です。
◯雑感
具体的な例をもとに、
これはこうしたことが要因だろう
そういったときは、こうすると良いのではないか
的なことがたくさん書かれていたので、実際にファシリテーションをした際、実態に応じて参照するような本かと思います。
逆に、ファシリテーションを実際に請け負うことが少ない方にとっては、ピンとこない事例も多々あるかもしれません。
非常に実践的な内容になります。
◯ファシリテーションのキモとは?
本書においてファシリテーションについては、基本的には
“参加者が論点を理解し、自分の考えを持ち、表出できること”
を目指していくことと思います。
そのために本書で書いていたことで大事なことは、個人的には
「スタートとゴールを明確にする」
ということかと思います。
スタートを明確にするというと、“論点を明確に示すこと”や“参加者の状態を把握すること”が含まれると思います。
ゴールを明確にというと、その会議での到達点を明確にすることと思います。
本書はそのための具体的な振る舞いが書かれていたということかと思いました。
コトバにすると少しシンプルな感じもするのですが、そのために必要なことがものすごくたくさんあるのだろうなぁと思います。
◯ファシリテーションは通過点
本書の最後では、“ファシリテーションは通過点”的なことが書かれていました。
最終的なゴールとしては、
”参加者が自分たちで議論を進めることができること”
とのことです。
確かにその通りだと思います。
中学校でさえ、目指すところはそのような形であり、学級活動でも同様の活動を行ってはいます。
ただ、そのファシリテーションも含めた指導というのは、さほど行っていないようにも感じます。
こうしたことを参加者全員が把握し、そのマインドをもって会議や議論に参加することが大事になってくるのではないでしょうか。
そんなことを考えた1冊でした。
なんとなく、ファシリテーションを実践してみようと思いました。
自己紹介はこちらから。
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