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続続続続・夢をかなえるために【読書のキロク・Audible】

こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

今回で『夢をかなえるゾウ』シリーズのラストになります。
毎日の通勤の「ガネーシャタイム」が無くなると思うと、少し寂しい気持ちもあります。

これまではこんな記事を書いてきました。

最後だということを少し噛み締めながら、キロクをつけていきたいと思います。

◯今回読んだ本:『夢をかなえるゾウ 0』著者:水野敬也 文響社

今回は副題に『ガネーシャ夢を食べるバク』とあります。
ガネーシャに加えて、そのペットである"バク”が躍動する話でした。

◯概要

シリーズ累計460万部最新刊!
えっ!? 自分、「夢」がないやて? ほな「夢の見つけ方」教えたろか。
平凡な会社員を「宇宙一の偉人に育てる」と宣言したガネーシャ。しかし、彼には「夢」がなかった――。
新キャラ・バクとガネーシャの父・シヴァ神も登場する、「夢とは何か?」「夢は本当に必要なのか?」を解き明かす、夢ゾウシリーズの原点「0(ゼロ)」ついに登場!

Amazon商品紹介ページより引用

今回は「夢をかなえる」というテーマから少し変わり、「夢の見つけ方」に焦点が当てられています。

おそらくシリーズ4作目の後に発行されたものとなりますが、“そもそも”のところに焦点を当てる本でした。

◯現代人は夢がない!?

「現代の人は夢がない」、としばしば言われるような気がします。

「夢を持ちにくい」なんてことも言われるようにも思います。

果たして、それはそうなのでしょうか。

「夢」というものを考えると、少し難しい言葉だなと感じます。
一般的には、「思い描く将来の理想の姿」とも思います。
そう考えると、誰しもが何かしらのビジョンを持っているようにも思います。

SNSが広まった現代、たくさんの生き方を我々は知り、選択することができます。
教員をやっていると、子どもたちの描く夢は多岐にわたり、素敵なものだなぁと感じています。

一方で、その夢が自分の現状からは遠く乖離したものであり、実現することが難しいと感じてしまうが故に、その夢を早々に手放している感じもします。

そこから、「夢がない」といった状態に陥っているのではないでしょうか。

◯夢をかなえるために

上記のように考えると、個人的にはやはりコンセプトとしては、「夢をかなえるために」というスタンスの方が良いのでは、と思ってしまうところがあります。

「夢がない」
のではなく
「叶わなさそうな夢を、夢として捉えることができるか」
ということに主眼を置くことが大事になってくるのではないでしょうか。

そういう視点でみてみると、本書は自分の内面に関わるところに焦点を当て、かつて自分が夢として捉えていたものを想起させる、といった側面もあったように思います。

「夢を持ち続ける」という意味で、非常にモチベーションとなる1冊だったように思います。

◯中学生の現状を考える

キャリア教育等でも話題にはなりますが、

中学生に人気の職業等を聞くと「公務員」とか「会社員」とか。

重視することとしては、「安定していて、ほどほどの生活が送れること」とか。

このシリーズで描かれる「夢」とは少し趣向の異なるものが多いように思います。
このシリーズでは、「社会的に成功する」とか「出世する」みたいな色が強いようにも思います。

個人的には、その子どもがそれまで生活してきて抱いた夢であるので、それも良いだろうなぁと思う一方、

なんとなく寂しく思われるのもわからないでもないです。
本書の「夢がない」と括られる中に入るのかもしれません。

なんとなく、そこの受け取り方が難しいなぁと思うばかりです。

◯ガネーシャの生い立ち

個人的に一番面白かったのは、ガネーシャが現在の姿になるまでの話です。

最近ガネーシャにハマって、自分でも色々調べていたのですが、

ガネーシャが何故ゾウの頭をしているのか


ガネーシャは親父のシヴァに首から上を切り落とされたのです。
そして、その首から上をどこかにぶん投げられる。
そして嫁に責められ、首を探しに出るものの、見つからず。
見つけたゾウの首を切り落とし、ガネーシャにつけたのです。

神々の価値観は本当に不思議なものがありますが、このときのシヴァやガネーシャの思いをピックアップし、本書の中で扱っているところは、とてもおもしろく感じたところでした。

今更ながら、その思いを踏まえた上でシリーズを読み返してみると、なんとなく感じるところも変わってくるかなぁと思いました。

それが作者の意図であり、「0」のタイトルに込められた意味なのかもしれませんが、見事にハマってしまいました。


そんなことを考えた1冊でした!

作者の意図にハマるのを少し悔しく思いながらも、今一度Audibleででも聞き返してみようかなぁと思いました。


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