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日本におけるベーシックインカムはどう実現するか

労働に価値がなくなり、ベーシックインカム論が叫ばれている昨今、日本ではどのようにベーシックインカムが実現するのでしょうか。

それについて考えを巡らせてみようと思います。

強制的な失業が増える

まずAIや機械化がこれからどんどんと進むことにより失業する人がより増えることでしょう。

ある一定のポイントを皮切りに増えるかもしれないし、徐々に増えるかもしれません。

しかしいずれにせよ、一部のハイパフォーマンスを出せる人間だけが職を得られ、それ以外のものが失業する未来が近い将来やってきます。

資格を取っても総人口が減っているわけですから、自動的に必要な資格職の人間の数は少なくなるわけです。

ですから、どんなに貴重な資格を持っていようがスキルを持っていようが、この流れには逆らえません。

どうしたって一定数の人は失業し、仕事にありつけない未来が来るのです。

生活保護の受給者が増える

失業者が増えると生活保護の受給者が増えます。

食い扶持がなくなるのですから当然です。人間はただ生きるだけでもコストのかかる生き物です。

職を失えばお金を稼ぐ手段がなくなり、生活保護などの福祉に頼るしかなくなるのです。

そうして生活保護の受給者が爆増していく中で、生活保護という制度が擬似的なベーシックインカムとして働く未来が来るでしょう。

大勢が生活保護を受けているのだから、最初からベーシックインカムとして一定金額を国民に配る方が効率的だという考えが徐々に浸透してきます。

行政の負担を考えてもおそらくそうなることは明確でしょう。ただでさえ現在の生活保護受給者の世話をしているケースワーカーの業務負担はとても大きいものとなっています。

だったらむしろ最初から一定金額を国民全員に渡してしまい、それでやりくりさせた方が総合的な出費と行政の負担が少なくなるのではないかという考えが出てくると思います。

そうなるとベーシックインカムが配られるまですぐでしょう。

そもそも労働時間が減っていないのはおかしい?

そもそもですが、これだけ文明が発展しているのにも関わらず、労働時間が8時間で固定されているのは明らかに資本家有利な現状となっています。

なぜならいわば正社員は定額働かせ放題ですから、AIや機械化の浸透で効率的な仕事をすればするほどやらなくてはいけない仕事が増えているわけです。

それに対して労働者階級は黙っているわけにはいかないでしょう。

効率化したのだったらそれだけ労働時間を減らす、もしくは賃金を増やすかしてもらわないと割に合いません。

しかし現在の日本で起きているのは低賃金ブラック労働の蔓延です。

資本家を共産主義的な理論で甘やかした結果が現在の散々な結果なのです。

我々は今一度、資本家がどれだけ甘い蜜を吸っているかを認識し、それに対抗せねばならないと思います。

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