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雑談が苦手なうつ病患者が取り組むべきメタトークとは
自分に嘘をつくことは他人を不快にさせる
私はうつ病になってしまう原因として、「自分に嘘をつく」ことが一つ挙げられると思います。
他人から意見の同意を求められて、本当は違うと思っていても「その通りだと思います」などと自分に嘘を言ってしまうことは多いと思います。
実はそのような嘘をつくことが会話の相手も不快な感情にさせていることがわかっています。
自分の感情に蓋をして嘘をつくことは自分にとっても相手にとっても良くないことなのです。
そこで自分に嘘をつかないために必要な「メタトーク」という技術を紹介します。
メタトークとはなにか
メタトークとは「今の自分の感情を客観的な視点から語る」という技術のことです。
たとえば自分は雑談が苦手だとします。とある相手と雑談をしていて、会話のネタが尽きてしまって変な間が開いてしまったとします。
その時にただ単に黙り込んでしまうと、自分のコミュニケーション能力に自信を無くしてしまうし、相手からもよくは思われません。
そこでメタトークの出番です。自分の感情を客観的な視点から話します。
「なんか自分て雑談苦手なんですよね」とか「なんか気まずいですね」
などと自分の感情をメタの視点から語っていきます。
そうすると意外と自分が思っていることは相手も思っていることだったりします。
感じていることが一致するとそこに共感が生まれ、絆が深まります。
入院中にいざ実践してみた
私は現在精神病院に入院しています。そこではナースステーション前のホールで患者たちがいつも暇そうにしています。
そこで一度も喋ったことのない人から話しかけられたことがあります。
おそらく自分よりも早い時期に入院をし始めた人で、後から入院してきた私を気遣って話しかけてくれたのでしょう。
「最近入院したんですか?」とその方は話しかけてくれました。
そこから自分たちの病気について自己紹介がてら話す時間が続きました。
わたしはパニック障害のことについて話し、彼は現在患っている統合失調症や双極性障害のことについて話しました。
そこから話のネタが尽きてしまい、気まずい時間が流れました。
ここでメタトークの出番だと思い、「なんかこういう雑談がぼく苦手なんですよね」と言ってみました。
すると彼も「難しいですよね。何を喋ったら良いかわからなくなります」と返してきました。
案外、相手も同じことで悩んでいるものなのです。
そこからまた会話が弾みだし、かれこれ20分くらい雑談を続けることができました。
雑談が苦手だった自分としてはとても大きな快挙でした。
今までは5分くらいで雑談が終わってしまうことが多くて、それも表面的な話題だけにとどまることが多かったです。
しかし、自分の感情を客観視してメタトークを挟むことで相手からの信頼を得ることができます。
うつ病になってしまう人の中には、相手とのコミュニケーションがうまくいかないことに悩んでいる人が多いと思います。
コミュニケーション障害は気持ちのアップダウンにも関係してきます。
もし知らない相手とのコミュニケーションをより改善したいという気持ちがあるのなら、このメタトークを会話に挟んでみるのが良いと思います。
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