薬を飲まずに行動療法をしてもパニック障害は悪化する
パニック障害の治療は薬物療法と行動療法の2ステップに別れるとよく言われている。しかし、パニック障害患者の中には薬を飲まずに無理して行動療法だけしてしまう人がいる。
実は私もパニックを発症した初期は薬が効いていない時に無理やり行動療法をしてしまっていた。初期は抗うつ薬が処方されていたのだが、全くパニック発作には効いていなかった。なのにその状態で無理して外出して買い物に出かけたり、バイトに行ったりしていた。
しかし、その状態で無理して行動療法をしても症状は悪化するだけだった。なぜなら行動療法をしてもその度にパニック発作が起きてしまって、行動療法の本質である「行動しても大丈夫だ」という心境になれなかったからである。
しかし、私の場合はその後に薬が変わって抗不安薬中心の治療に変わった。抗うつ薬が効かないからという理由で薬が変わったのだ。その時から薬が効き始めて、パニック発作が起きにくい体質になった。その後に行動療法を試してそれが功を奏した。
具体的には抗不安薬をしっかりと服用した状態で電車に乗ったり、歯医者に行ったり美容院に行ったりして、苦手な状況にどんどん挑戦していった。そしてそれがパニック障害の治療には役に立っていると思う。
現在もパニック障害の治療中ではあるが、かなりパニック発作も起きにくくなっていて、アルバイトにも週2回ほど行けるようになった。肉体労働系のバイトなので体力的にも回復してきている。
この経験からわかったことは、薬が合っていない、もしくはまだ効いていない状態で行動療法を試しても無駄だということだ。まだ薬が効いていなくて症状が治まっていない時は大人しく医者に相談して、家でじっくりと療養した方が良いと思う。
確かにうつ病やパニック障害で家で療養しているととても焦りが湧いて辛いと思う。しかし、外に出かけるのがきつい状態で行動療法をしても症状を悪化させるだけだ。まだ行動療法を試すタイミングではない。
医者とじっくりと相談して症状が治まったタイミングで行動療法を試すのが良いのではないかと思う。
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