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映画プリズンサークル感想

こんにちは。

本日は曇り。

湿度が高いので、蒸し暑いですね。

昨日ブログで書いた通り、映画プリズンサークルを見てきました。

内容を細かく書くと、

「島根あさひ社会復帰促進センター」は、官民協働の新しい刑務所。警備や職業訓練などを民間が担い、ドアの施錠や食事の搬送は自動化され、ICタグとCCTVカメラが受刑者を監視する。

しかし、その真の新しさは、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している点にある。

なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではない。幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。そして、それらを表現する言葉を獲得していく…。

というドキュメンタリー映画です。

ざっくりいうと、受刑者が対話をベースにどこまで、更正できるのかという映画です。

細かくは、HPを見てください。

感想は、

とにかく重かったです。

そして、自分が人生で触れてこなかった人たちとの世界が映像を通して知ることで、

ショックを思った部分が多かったです。

一番は、「負の連鎖」が、犯罪を生み出す確率の圧倒的高さです。

受刑者の数名をインタビューしていくのですが、

ほぼ全員、幼少期に両親からの虐待や学校でのいじめ、

いわゆるまともな家庭環境ではない人が多かったこと。

その虐待の生々しさに、ショックを受けました。

それは、流石に、どんなに凄い人でも、真っ直ぐは生きれなくなるよなと。

両親が、子供に対して犯罪を犯してしまっている。

その事実を改めて、当事者から聞き、そして、その人が犯罪を犯すという、負のサイクルに、衝撃を受けました。

ニュースで虐待や犯罪は、見たり聞きますが、

当事者のリアルは、ほとんどありません。

ニュースキャスターや貴社の言葉を介して、伝えられます。

被害者の声は基本、出てきません。

気になって調べたら、2021年の児童虐待通告、過去最多10.8万人、摘発2千件(暫定)らしいです。

10万人の子たちが少なくとも虐待をされている。

おそらく、これは氷山の一角で、本当は、この何倍も被害に遭っていて、

声にならない声を出している人がいるのではないかと、容易に想像できます。

それくらい、小さい子供にとっての両親という存在や家庭という居場所は、絶対的だから。

恐ろしいです。

貧困家庭もそうですし、裕福だろうと、虐待はあります。

今回は、プログラムを通しての「更正」というところに焦点を当てていましたが、

本来は、もっと根源的な、子育て、教育、家庭、というところなのでしょう。

無責任な大人が親となり、子供を育てる。

それが、不幸の始まりだとしたら、なんと辛いことなのか。

子供を産むことを止めることが、正解なのか。

いや、そんなことはない。

社会全体で、子供をサポートするような環境が重要です。

そして、無関心こそ、元凶で、関心を持つこと。

生まれることを、生きることを望まれない子がいてはいけないのです。

たとえ、その両親が望まなくて、放棄したとしても、

社会で支えてあげる、一人に依存しない仕組みが必要なのです。

これは、生涯をかけて、環境を整える、仕組みを作ることを、考えて、一つの事業として、次世代に残していけれたらいいのかなと思います。

私は、受刑者の話を聞いて、想像しただけで恐ろしいです。

そして、自分の生まれ育った環境のありがたみをつくづく感じます。

この島根の刑務所では、再入所率が、他所と比べ、半分以下と、大きな成果が出ています。

このプログラムをサポートしている、先生というか社労士だったか、忘れましたが、対話のプログラムでのガイドが素晴らしかったです。

傾聴は当たり前のこと、一人一人と接するときの暖かさ、優しさ、技術が素晴らしいなと。

こういうプロがサポートしてくれている、というのは、多くの希望が生まれるなと思います。

最後は、希望の兆しが見えて終わるので、後味は悪くないですが、

色々と考えさせられます。

それは、良い意味で。

今まで目を向けてなかった部分と向き合う、知る、というのは、大事なことだなと思います。

さて、私に何ができるのか、考えていこうと思います。

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