M-1打ち上げの千鳥のポジションが理想。
定年後クリエイターの使い道:7
M-1、今年もおもしろかったですね。
アレってもちろんネタを見て笑うってのが本筋ですけど、
実は「人生賭けてキャリアアップを狙う人間の縮図」を見る、
という種類の、その中で一番身近なショーですよね。
だからおもしろい。
なので見る側は出場者のドリームに感情移入して観覧する。
で、シニア層としてはまた別のところに感情が動いたりします。
実はM-1って
「同じ職種のいろんなレベルのキャリアを持つ人の集合体」
だったりもします。
ややこしい言い方しましたが、
出場者はもちろん「これからを目指す新人の層」
で、審査員は彼らが目指すべき「成功者の層」
もちろんその周りにはそういう番組を作る仕事の人だったり、
盛り上げるという仕事?をしている観客の方々もいらっしゃる。
で、僕が注目するのは、
番組が終わった後の「打ち上げ企画」のMCをやる千鳥の仕事、です。
アレって非常に微妙でありながらなかなかにすごい仕事。
あ、一応どんな番組かと言うと、M-1が終わった直後、
居酒屋さんで出場者と打ち上げをやる。
それぞれのコンビの席を回って呑みながら話をする。聞く。
まあ、それだけ。
提供はサントリーさんです。
と言いつつ、単純に番組を回すだけのスキルじゃないです。
千鳥は彼らにとって先輩でありアニキである。
審査員と立場は近いですが、
審査員は同じ職場の上司みたいなものなので、それとは違う、
違う会社の昔から知ってる年上の友達みたいな感じ。
とは言え、職種は同じなので、愚痴を聞いてもらえる。
相談に乗れる尊敬できる先輩でもある。
この辺の位置関係、立場が微妙で素晴らしい。
シニアのフリーランスである私が目指しているのは
実にこのポジションだったりします。
クリエイターという広いくくりではおんなじだし
業界の先輩であるのは間違いないので。
お笑い業界ならずとも、似たような場面はあります。
仕事の相談をしたい。だけど上司じゃマジになりすぎる。
相談というより愚痴を聞いて欲しいんだけどな。みたいな
私生活でも、割とそういうときの相手になりがちな性格なので、
よく相談はされます。
だけどまあ、仕事にはなんないですよね〜。
当たり前か。
このM-1打ち上げは、そういう場面を動画で見せる、という
メタな構造があるから成り立ってるんだもんね。
なんか惜しいんだけどな。
仕事にする方法ないかな。
なんて思っています。
広告クリエイターの若手で相談したい人探して
呑みながら話してる映像を配信するか。
ってどんだけ需要があるんだ?
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