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言葉のことばかり【口笛】

口笛でも吹きますか。

このCM、僕の人生の中でも
5本の指に入るくらい好きなものです。

CMなんて人々にとって余計なもの
頼んでもいないのに現れて、
あれ買ってくれこれ買ってくれと言う。

だったらたまにはちょっとでも
気持ちを明るくしてくれるものがいい。

そんな大層なことはしてくれないし
やろうとされても暑苦しい。

あーあ、と思ったときに口笛吹くような
そんな感じがいい。

口笛という楽器

口笛は声を出して歌うその次くらいに
手軽な音楽です。

道具もなーんにもいらない。
口があればいい。

笛って口が楽器になっている。
なんかキメラみたいです。

そして音が軽い。

鼻歌に近いですね。

機嫌がいいと自然に出たりする。

いまってあんまり口笛吹かないのかな。
僕らの世代のおじさんはよく
夕方に自転車に乗りながら吹いてました。

昔はよく見かけましたよね。
口笛おじさん

たまにすごく上手い人がいて、
めちゃくちゃ高度なテクニックで
ご機嫌に吹き鳴らしていた。

いまは道歩きながら口笛吹いてたりすると
危ない人に見えちゃうのかもね。

口笛吹きと犬って曲が有名ですが、
口笛と犬って合ってますね。
河原の土手を犬の散歩しながら
口笛吹いてる感じが頭に浮かびます。

しかし口笛吹きって…
まるでそんな仕事があるみたいです。
んなわけないけど。

そうか、原題は
The Whistler And His Dogって言うのね。
ホイッスラーか。
まあそうなるんだろうけどなんか違うな。

仕事でホイッスル吹きまくってる
プールの監視員みたい。

やっぱホイッスルより口笛が合ってる
そんな気がするのは
ただ日本人だからなんだと思いますが。

ラッパという言葉

似たようなタイトルで
トランペット吹きの休日
という曲があります。

これ、ラッパ吹きの休日とも言う。

運動会なんかで聞いたことある曲ですね。
なんか元気で楽しげだけど、
曲としては忙しい。

なんでこれが休日なんだろう、って思って
調べてみたら

ラッパ吹きの休日、という曲名は、軍隊のラッパ吹きの仕事が、決まった時間に起床、食事、就寝などの信号ラッパを吹くことで、それ以外に自由に吹けなかったため、「休みの日くらいは思う存分、ラッパを吹きたい」という気持ちを曲にしたものであるとされている。

wikipediaより

そうか。
いつも決まったものしか吹けないから
休みの日くらいは自由に吹きまくりたい
そんな曲だったんですね。

この曲の原題はBugler's Holidayで、
トランペッターじゃないんですね。
Bugle(軍隊の)ラッパということらしい。

そういえばラッパという言葉も
なんかかわいいですね。

喇叭の始まり: 喇叭とは英語ではBugle,フランス語ではRappel。 意味としては「呼び戻す・呼び集める」などの意味がある。江戸城を守備する幕府歩兵隊がフランス人教官から歩兵喇叭の教育を受けたときとされているから、フランス語のラッペルががラッパになったともいえる

諸説あるみたいです。

音から来てる感じもするね。

パラッパラッパーみたいに
なんか無闇に明るく陽気な感じ。
ラップにも近いし、動きがありますね。

この曲の作曲家、ルロイ・アンダーソン
楽しい曲をいっぱい作ってて、
タイプライターとか
(曲の中に実際のタイプライターの音が入る)
シンコペイテッドクロックとか、
(曲の中に実際の時計の音が入る)
そりすべりとか
(クリスマス時期にすごく聞く)

大げさに感動的、なんかじゃなくて
ちょっとだけいい気分になる曲が多いです。
そのくらいがちょうどいいね。

なんか毎日つまんねーなーなんて
思ってる人も、
たまには口笛なんか吹きながら
散歩してみるといいかもです。

次回の言葉は「途中と中途」です。


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