見出し画像

言葉のことばかり【魔法使い】

魔法使いという人種

どうして人間なんかに
生まれてしまったんだろう…
なんて(ボクだって)
つい思ってしまうわけですよ。

まあ普通オトナはそんなこと
考えないでしょうが、
日本中の…というか、世界中のこどもたちが、
ひょっとしてそう思ってるかもしれない。

魔法使いに生まれてたら、
あれもできるしこれもできるし…。

僕が子供のころの童話とか、
今どきのアニメなんかには普通に
魔法使いという人種?が存在しています。

魔法使いは人間と比べると上位の存在です。

子供たち、アニメを見ているときは
自分が魔法使い、という
キモチになってるわけですから、
つい下の人種(つまり人間)を
見下してしまう可能性があります。

とは言え、
自分がふだんできないことができる
ファンタジーの世界は、
想像力を広げるし、向上心も育てる。
だれ一人、悪く言う人なんかいないもんね。
そんなにヒネて考える必要は
ないんでしょうけど。

逆の考え方もあります。
それほど優れた人種である
魔法使いたちなのに、
彼らの存在はちょっと不遇だったりします。
なぜかひっそり隠れて暮らしてたりする。

あくまでも人間の世界が基本にあって、
自分たちは影にいる。
優れているからこそ
やさしく見守ることができるということ、
優れているのに認められない悲しさ
…みたいなものがそこにあります。

強いものが認められるとは限らない。
ってことですね。

それを逆転する爽快感を子供たちは楽しむ。
わかってくれない人間を
ブタに変えたりしてね。

できないことができる快感、
これがファンタジーの本質で、
おもしろさの理由であることは間違いなく、
それは読む人に、
よい影響を与える…んだと思います。
まあ、楽しく見ればいいんだよね。

猛獣使いというスキル

この「〇〇使い」という言葉は、
それが使えるスキルがある人ってことですね。
そういう職業と言ってもいい。

だとすると魔法使いも人種と言うよりは
特別な技能を持った「職種」なわけです。

ただ魔法使いの場合、
頑張って獲得したというよりは
生まれつきってことが多い。
つまり才能に恵まれた人。

もちろんそれをどう育ててどう活かすか。
それはその人の努力によります。
もともと持っていた才能に溺れて努力せず
誘惑に負け、闇堕ちするって話は多いです。

この辺、完全に仕事のメタファーですね。
才能を持って生まれた人は幸運ですが、
ちゃんと育てないとロクなことにならないし
中途半端にできるからサボってしまう。

才能のゆえに甘い誘惑が多く、
つい楽な方に走って道を踏み外してしまう。

闇堕ちなんて
現実世界の方が多いんじゃないか…。

「猛獣使い」なんてのも職種と言えば言えます。
これも物語にはよく出てきますが、
現実にはあまり見たことない。
サーカスにいるくらいか。
ムツゴロウさんは「使う」というよりは
勝手に絡んでるだけだったし。

これをスキルだと考えると
たまに会社で見かけますね。
「あの人なんか部長の扱い上手いんだよね」

使うと使われる

この「使い」という言葉には
必ず使う方と使われる方が存在します。
そして使われる方はどうしても下になる。

そもそも「お使い」って
仕事として認めてもらえない感じです。

「おいおい、子供の使いじゃないんだから」
って怒られたりしますね。
子供は「はじめてのおつかい」で
あんなに褒められるのにね。

まあ、使われるのは面白くないし、
使う方はストレスが溜まる。

やっぱり個人事業主がいちばんか?

次回の言葉は「ファー」です。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?