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言葉のことばかり【ファー】

ゴルフという妙なスポーツ

ゴルフ、あんまり向いてないので
あんまり行くことはないのですが、
あれは客観的に見ると変なスポーツですよ。

地面に置かれた必要以上に小さな玉を
必要以上に細くて長い棒で、
必要以上に広いフィールドに向かって、
必要以上に腰に負担をかけて打ち
必要以上に小さな穴に入れれば勝ち。

必要以上に高価な装備を揃えて
必要以上に朝早く出かけて行き、
必要以上に気持ちよかったりする。

そんなゴルフの中でもひときわ変なのが、
誤って変な方向に打ってしまったときに
周りの人が叫ぶ

「ファー」という掛け声です。

知らない方のために説明すると、
あの玉はかなり硬くて、
人に当たるとかなりヤバいのです。
必要以上に危険です。

なので「そっち行ったぞ!」と
前にいる人に危険を知らせるために
大声でそれを伝えるわけ。

なぜファーなのか

しかしこの「ファー」は奇妙ですね。
おじさんゴルファーたちはわけもわからず
一日に数回はこのファーを叫ぶ。
ゴルフ場の真ん中でファーを叫んでる。

今日もおじさんたちは会話します。

「それにしても何でファーなんですかね」
「そりゃ君、遠いからだろ。far!だよ」
「あ、そうなんですね。僕は
『あぶねーぞそこのゴルファー!』
 かと思いましたよ」

これ、間違いです。

「ファー!」の掛け声は、イギリス軍が戦場で「前方に気をつけろ」という意味で使っていた”Be aware before”の略という説があるのです。 戦場では瞬時に必要な情報を伝える必要があったため、”Be aware before”が略されて”fore”になったと言われています。

諸説あるみたいです。

考えてみれば「遠いー!」って叫んだら
逆に安心してしまうかもしれない。
「まえーっ!」って言われた方が注意するよね。

もともとの”Be aware before”って
叫ぶには長すぎて言ってるうちにぶつかるし
長いと声に力が入らないから最後だけ力んだ
って感じですかね。

叫びに適した言葉って

自分が叫ぶと想定すると、このファーは
「ファ」と「アー」に分かれます。

叫びにいちばん適してるのは「アー」だよね。
驚いたらとっさに出る音だし、
口開けて大きな音を出すのに向いている。
だけどこれだけだと瞬発力に欠けるので
アタマの「ファ」で勢いをつける。

ホントは「パー」の方がやりやすそうだけど
パーは何となく嫌だったのかもな。

本来「ファ」って軽いから
ちょっと違う気はする。
「ふわふわのファーファ」ってあった。

ファーって毛皮だもんな。

ファーって口に出すのも本来は軽い。
あくびだ。

これが「ハァー」になるとまた変わる。
その後に「テレビもねえ、ラジオもねえ」
って続くから。
ある意味力強いです。

※ 何気に昭和のたとえ話が多いですが、
 ゴルフ世代に合わせたとご了承ください。

ドレミファの「ファ」もファですよね。
これ何語なんだろうって考えたことあります?
イタリア語らしいです。

ギターのコードでファはFなので
関係あるのかと思ったけど全くなくて、

英語だとドレミファは「C D E F」になって
日本語はホントは「はにほへ」になる。
なんか気が抜けますね。
ここまでは常識だと思いますが、じゃあ、
イタリア語がドレミファなんだったら、
イタリア語のアルファベットかと言うと
これがまた違う。

小さくて読めないですね。要約すると
イタリアの修道士のダレッツォという人が
「聖ヨハネ讃歌」という曲が一節ごとに
一音上がっていくことに目をつけて、
その音が当たる歌詞の最初の文字を取ったのが
ドレミファ…の始まりだったらしいです。

話が遠くに飛んで行ってしまいました。
当たると怪我するので「ファー」お願いします。

次回の言葉は「戦うを闘う」です。

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