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【おもしろいの正体:5】おじさんは基本的に嫌われるが、なぜか嫌われないタレントがいる。

好かれる、は大切だが、
嫌われない、はつまらない。

おもしろいと思わせるために、
「好き」という要素はもちろん大切です。

だけど、この「好かれる」が
「嫌われない」になるとつまらなくなる。

今はこの「嫌われる」は恐怖です。
バッシングや炎上もすぐに起きるので
嫌われない表現が求められる。

気をつけなければならないのは当然として、
萎縮して冒険できないのもつまらない。

みんなわかっているのですが、
怖くてなかなか踏み込めないのが実情です。

おじさんは基本的に嫌われるが、
なぜか嫌われないタレントがいる。

これ、タレントで考えるとわかりやすい。

好きなタレントと嫌いなタレントって
実はあんまり変わらない。
それってちょっとしたことでひっくり返ります。

おじさんって元々
そんな好かれる生き物じゃありませんが、
なぜか嫌われないおじさんタレントがいます。

たとえばタモリとか高田純次とか
毒蝮三太夫とか。(敬称略です)
たぶんそれぞれに理由があって、

タモリ→知的である。
高田純次→前提としてすべてウソである。
毒蝮三太夫→正直に裏がないことがわかる。
江頭2:50なんかも無茶苦茶なのに
嘘がないから支持される。

どの人も別に好かれようとしてはいない。
どっちかと言うと毒がある。
毒はあるけど嘘がない。

これらとは別に
「見下すことで安心する」タレントがいます。
出川哲朗とか、ずんの飯尾など。

性的なものを感じないことが大切です。
昔のアイドルってそうだった。
身近じゃないことに価値があった。

今は身近なことが価値なので、
境界が難しくなりました。その中で、
「近くにいても安全であること」
が価値になった。

こっちの方が
バランスがキリギリというか、
明日は変わるかもしれない、
という危うさがあります。

ある線を越えると、
評価が逆転する。

行き過ぎたら「許される」って
ことがあります。

なぜか愛される。
なぜかかわいいに変わる。

ある線を超えると
評価が逆転することがあります。

価値の転換です。
弱点が武器に変わるというか。

たとえば渡辺直美が太ってること。
いったん転換されれば
逆に強いものになります。

一旦そうなると、
誰にも否定できなくなる。

若いころヤンチャしてたおじさんが
価値の転換した後の強力ないい人感、

ありますよね。
昔、怖かったプロレスラーに多いです。

元がネガティブだった方が
転換した後強いように思います。

タレントでも、口悪いのに
何言っても笑ってもらえる人がいる。

この「何故か許される」っていう境地が
理想ってか最高ですね。

僕もいつか高田純次みたいな人になりたい。
彼はおじさんの夢です。

見る角度を変える。

評価が変わる。
誰かがそのものに対して違う見方をして、
そこに共感があったとき、
一瞬にしてコロっと変わる
という感じ。

それは人に対してだけじゃないです。
いろんなものに「こんな見方があったのか」
ってことが、いっぱいあって実は

そういうのがアイディアの元になります。

なので普段から、わざと
違う角度から見る癖をつけた方がいい。
素直に何でも信じるのではない、
ひねくれ者になることをお勧めします。

次回は

【おもしろいの正体:6】おもしろい、が足りない仕事はおもしろくない。

気が向いたら、また遊びに来てください。

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