【おもしろいの正体:21】おもしろさは錯覚の共有だったりする。
誰もが思いつく一般的なことではなく、
自分だけが個人的に考えること。
概念からはみ出ることがアイデアになる。
…そもそも概念って何だ?
観念と概念
調べてみました。(今日はちょっと賢いぞ?)
知ってる人にしたら当たり前かもですが、
概念って「コンセプト」なんですね。
おい、知らずに使ってたのか。って話ですが。
仕事してると、コンセプト=アイデア、みたいに
思ってる人も多いけど、
概念の意味は「おおまかな意味内容」なので、
コンセプト自体は「まだアイデアではないもの」
まだアイデアに至ってないもの、となります。
なるほどね。
じゃあ逆に日本語で「アイデア」って何か。
なんと「観念」なんですね。
…って、観念って何だ?
おお。哲学?仏教用語?って、
これはもう観念するしかないですね…
やっぱそうなんですね。
概念は外的・共通的なもの。
観念は内的・個人的なもの。
ちょっと無理やり引き寄せた感はありますが、
何かを考える。思う。ということについて、
一般的なら概念。個人的なら観念と言えそう。
コンセプトは指針だから概念で
アイデアは個人的な思い込み。
そう考えると、
概念はAIで作ることができるな、と思います。
サンプルが多いから学習して組み立てられる。
だけど観念はむずかしいと思う。
無茶な発想。突飛なことなので。
組み合わせや関連性で出来なくはないけど。
アイデアは
突飛なだけでいいのか。
はみ出てるのはいいとして、
それをおもしろいと感じる人が
突飛な人だけだと困る。
それだとかなり少数だもんね。
おもしろいが、個人から生まれるとしても
個人で終わってしまうと意味がないので、
そのおもしろさを共有できることが必要です。
錯覚もしくは
バーチャルな感覚の共有。
おもしろいことを考えたとして、
それが自分だけで終わらないために
他人と共有できるものに加工する必要がある。
アイデアは「ナマモノ」だから。
そのまま食べて美味しいこともあるけど、
お腹壊すこともあるからね。
とは言え、これはここがおもしろい、なんて
説明してしまってはおもしろくない。
解説しないでわかってもらう、
不自由な説得が必要です。
知るだけでは本当の良さは伝わらないので、
どうやってわかった気にさせることができるか。
別の言い方をすると、
体験できないことを体験した気分にさせる。
それは説得ではなくて感覚の問題です。
錯覚と言ってもいい。
またCMの例えになっちゃうけど、
もしビールのうまさを伝えるとして、
画面から実際に味を伝えることはできない。
どうせ伝えられないんだったら錯覚を作る。
ただうまそうに飲んでるとこを見せるより
カラカラに乾いてる状況を見せて、
水滴がついたグラスを見せる方が効果がある。
おもしろいと感じる
状況を用意する。
この場合は飢餓という状況を作ることで、
伝えたい感情を
擬似的に感じてもらうことができる。
自分だけが思いついた
突飛なアイデアをわかってもらうためには
相手がその突飛な状況を追体験できるような
状況を用意することが必要だと思います。
受け手側の気分を作る、みたいなこと。
伝える前にそれがウケやすい場の空気を作る。
バラエティで前説が場をあっためるみたいな。
もちろん、そんなのいらない、一発で決まる
そんなアイデアがいちばんですが。
なんか例えが暴走して
余計にわかりにくくなっちゃいましたね。
理屈っぽい話で始めて、
気分で誤魔化したような感じで申し訳ない。
この辺、ニュアンスが難しいんだよね。
次回はさらにニュアンスな話。
【おもしろいの正体:21】あ、おもしろいと思った瞬間は呪いが解けたみたいな気分になる。
気が向いたら、また遊びに来てください。
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