見出し画像

言葉のことばかり【親子丼】

チビクロサンボ

新橋の雑駁な通りを歩いていたら
「チビクロサンボ」という名の
ふる~い喫茶店があった。

いや、あった記憶があるけど
もうないのかもしれない。

いわゆる純喫茶ってやつだ。

しかし、いくら古いっても、
この名前はちょっと衝撃的。
いつからか(言ってはイケナイ)
ってことになってしまった名前。

最近は
絵本の主人公がクロという名の犬
なってしまったりしている。
(そういうのがホントにあるらしい)
犬ならいいのか…って気もするけど…。

作品をねじ曲げることと、
人種差別してはいけないってことの
どっちが大切なのか
(どっちも大切なんだろうけど)
むずかしいところだが、

気にしなければ、
気にしないまま過ぎていくのかもしれない。
(この喫茶店みたいに)

親子丼の残酷

関連してるのかしてないのか
よくわからないが、

最近気になったモノの名前。
それは『親子丼』…だったりする。

単純にさ、鶏肉と卵で「親子」っての、
よーく考えるとひどくない?
残酷っつーか…。

ネーミングは
ストレートな方がいいわけで、
覚えやすくて親しみがあって、
どんなものか一目でわかって、
その要件は完璧に満たしてる。

そのぶん、情に欠けてるって言うか、
気にしてないって言うか、

まあこの名前が浸透した時代に
そんなこと気にしてる人は
誰もいなかったってことね。

まあ、名前はどーあれ、
だから喰わないってことは
決してないわけで、

名前が残酷だから、
お前は喰わないのか。と言われると
いやいや、とほほ。
ってなっちゃうんだけどね…。

豚肉と卵で他人丼って
もっとすごいけど。

・・・・・・・・・・

新橋のチビクロサンボ、
ネットで調べたけど見つからなかった。
もうないみたいね。

そのかわり、じゃないけど、
恵比寿に同じ名前の
おしゃれなカフェがあった。

自然食カフェということで、
なんか素敵である。
(行ったことはないです…)

あのお話は最後パンケーキを
食べて終わるので、
実はカフェと相性がいい名前。
言葉の響きに可愛さもあるので、
意外に多いのかもしれない。

あと、時代的に
チビとかクロとか、そういう呪縛からは
もう解き放たれたのかもしれないですね。

それにしても、
虎がグルグル回ってできた
バターで作るパンケーキは
やっぱり自然食なんだろうか…?

次回の言葉は「ぶー」です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?