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【今日の本】


「プロフェッショナルの原点」
P.F.ドラッカー 著 ダイヤモンド社 2008年

ドラッカーは、今日の転換期の到来をいち早く知らせた「現代社会最高の哲人」であり、「マネジメントの父」


ドラッカーの問題意識のルーツは、人心が荒廃した大恐慌さなかのヨーロッパにあって、社会的存在としての幸せをいかにして実現するかにあった。単なる群れが社会となるためには、そこにいる人たち一人ひとりに位置と役割がなけらばならず、そこにある権力に正統性がなければならない。これがドラッカーが洞察した「社会に関する一般論」だった。

ドラッカーの社会論とマネジメント論の中核にあるものが仕事である。仕事ができなければ、世の中への貢献はあり得ない。自己実現もあり得ない。その仕事が何であり、それをいかになすべきかドラッカーが教えてくれる。


❶[3セレクト]


①成果をあげる5つの習慣

1、時間をマネジメントする
2、貢献に焦点をあわせる
3、強みを活かす
4、重量なことに集中する
5、効果的な意思決定を行う

時間のマネジメントと重要なことに集中をすることは、成果をあげるための2本柱。時間は最も稀少な資源である。成果をあげるためのもう1つのスキルが意思決定である。意思決定にはプロセス、すなわち手順がある。仕事として実行に移さなければならない。

スキルを磨いて、成果をあげるスキルを磨く。スキルのほとんどは実践によって磨かれるものである。

②時間のマネジメント


時間をマネジメントすることは、なされるべきことをなすための基礎である。成果をあげるためには、まず、自分の時間がどこに消えているかを知らなければならない。自分自身と他の人の時間を無駄にしているものを取り除かなければならない。時間を無駄にしているものを取り除いたならば、新たに生じた時間を使って重要なことに集中しなければならない。

【成果をあげるための第一歩】
時間を記録すること

とるべき行動:1週間分の時間を記録して分類する
身に付けるべき姿勢:年に数回、時間の使い方を分類してグラフをつける

③最も重要なことに集中する


成果をあげる秘訣は集中である。したがって、何が最も重要であるかを決めなければならない。時間の不足と言う現実に対処する方法はこれしかない。成果をあげるためには、重要なことを1つひとつ片付けていくしかない。優先順位にを決めてそれに従うには、やくに立たなくなったものを捨てなければならない。成果をあげるものは、最も重要なことから初め、しかも一度に一つのことしか行わない。

とるべき行動:仕事は1つのことに集中して行っているか?今それは何か?
身に付けるべき姿勢:常に最も重要なことを最初に行う癖をつける


+1:問題の本質を知る


本当は何の問題か?一見して重要な要因が、本当に重要であったり、そもそも関係があったりすることは稀である。最も目立つ症状が問題の鍵であることさえ稀である。

とるべき行動:いま抱えている問題は、本当な何の問題か?
身に付けるべき姿勢:常に問題の理解に努める

❷[エピソード]

 
ナポレオンは、計画通りにことが運んで戦いに勝つことなどあり得ないといった。その彼が、あらゆる戦いに置いて、歴史上例のない緻密さで実行計画を作っていた。実行計画がなければ、全て成りゆき任せになる。途中でチェックすることがなければ、成幸のなかで意味のあるものとないものを見分けることすらできない。


❸[今日からのアクション]


時間のマネジメント→仕事を整理する
強みの総動員→卓越性を求める、仕事を大きくする
最も重要なことに集中する→捨ててからはじめる

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