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徹底的にパクって進化させる 学びを最大化するTTPSマネジメント

【今日の読書旅】Day130


徹底的にパクって進化させる
学びを最大化するTTPSマネジメント
中尾隆一郎 鈴木利和 肱岡 優美子 著 

ディスカバー・トゥエンティワン  2020年


「TTP」(徹底的にパクる)という言葉を知っている人がいると思いますが、「TTP」の具体的な実践方法まで知っている人は少ないと思います。


「TTP」に「S」がプラスされている「TTPS」(”S”は「進化」)
タイトルの”パクる”という言葉を見て、「何か如何わしいノウハウ本なのでは?」と思ったら、そう思ったことを後悔する?!


ハイパフォーマーの成功事例を真似て、個人や組織に応用させ、自走できるようになるためのバイブル!実践しやすくシンプルにわかりやすく体系化された「TTPS」の実践の仕方が学べます。


ベストプラクティスを再現化する「最強の仕組み」
リクルート「スーモ」を6年で売り上げ30倍、店舗12倍にした特定の個人やチームに依存するノウハウではなく、組織に定着できる方法論。


❶[3セレクト]


①なぜ、個人や組織にTTPSが大事なのか?


仕事は特に、「暗黙知」として、気づかないうちに「守破離」を実行していることはあっても、自覚して守破離のステップを学べていないケースがほとんど。結果、良い事例が個人や組織に浸透しない。これでは、スケールできない。(時間コスト・金銭的コストもかかる!)


②TTPS5つのステップ


STEP1:ゴールを設定する
TTPは有効な方法ですが、ゴールがずれていては、役立たない。


STEP2:TTPするところを見つける

すぐに結果が出るのは、制約条件理論によると「最も弱い箇所」。それは個人であっても、組織であっても同じ。

「最も弱い箇所」を定量データや定性情報などから見つけ出し、そこをTTPして、強化する。


STEP3:ベストプラクティス(成功事例)を見つけて仮説を立てる

組織の中で、会社の中でのベストプラクティスを見つけて、その人から教えを請う。


STEP4:学びの仕組み化でサイクルを回す

パクって終わり。ではなく仕組み化する。


【TTPする仕組みをつくるためには4つのポイント】


1、リーダー会議でのノウハウ共有の場づくり
2、良いノウハウをピックアップする仕組みづくり
3、ロールプレイングでの共有実践
4、実践結果の振り返り


STEP5:進化させる


武道や華道、茶道にたとえると「守破離」の「破」にあたる部分。
初心者は「守」で型を学ぶ。これがTTP、すなわち徹底的にパクる部分。
これができるようになってきたら、その「型」を破る段階に進める。


③TTPS勉強会


「GーPOP」をいう枠組みを用いて行う。

勉強会はゴール(目的)を設定
参加者はプレ(事前課題)を出す
勉強会当日 オン
勉強会後 ポスト


この枠組みを用いて行うことで、学んだことがより実践、実行され個人や組織のスキルとして定着する。リフレクションにもなる。


+1:TTPSに失敗する人の特徴


違いを大切にしすぎている人、オリジナリティや個性を大切にしている人は、「マネ」することを理屈でわかっていても、直感的に拒否してしまう。


❷[マイエピソード]

 
何か成し遂げるために、ベストプラクティスに学ぶのがいちばん効率的ではやく学べる。


ゴール達成は、1人で成し遂げるものではないと、あらためて感じました。そして、成功事例から得た学びを再現できる形で仕組み化することも、サスティナブルなビジネスの重要性が叫ばれている今、さらに必要性が増すと思います。「TTPS」を作ってくださったリクルートの皆さんに感謝しますっ!


❸[今日からのアクション]


本の中に書かれていたTTP Sゲームを実践する


ブログ記事執筆者について

個人がハイパフォーマンスを発揮できる「心と身体の造り方」や「学びの効率化」「読書コーチング」など、個人の生活やビジネスの生産性を上げるサポートや講座を開催しています。


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