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【今日の本】

感情類語辞典
アンジェラ・アッカーマン+ベッカ・パグリッシ 著 フィルムアート社 2015年(初版)


あることを検索していたときに、たまたま目にした
「子供の言葉の表現力の貧弱化」に関する記事。
いくつもの感情を「ヤバイ」に一言で済ませてしまうリスク
↓  ↓  ↓
https://resemom.jp/article/2019/06/25/51174.html


わたしたちが、もっとたくさんの“自分の感情を表現する言葉のバリエーション”を持っていたら、言葉を受け取る側のエネルギーの大きさにも変化が生まれて、「言葉の力」だけで世の中が上向きにできる気がするなぁ。

一種のセラピーのような効果で。

自分の言葉の表現力を磨くべく手に取った本。


小説家、脚本家、漫画家さん向けの本だけれど、1つの感情に対してこんなにも沢山の表現ができることに驚かされる本。


❶[3セレクト]

①感情のパワー


成功を収めている小説には、ジャンルを問わず、ひとつの共通点がある。それが「感情」だ。


感情は全てのキャラクターの意思決定、行動、言動の核となり、物語を引っ張っていく。感情がなければ、キャラクターが歩む旅路にも意味がなくなってしまう。支えを失ったプロットは、どうでも良い出来事が続く「水のない河」と化し、読んでくれる人はいなくなる。


②人間と感情


人間とは「感情の生き物」であり、それゆえに感情は私たちを駆り立てる。感情が私たちの選択を左右し、私たちが一緒に過ごす相手を決め、私たちの価値を決定する。それだけでなく、感情はコミュニケーションを刺激し、人と重要な情報や信念をシェアすることを可能にしてくれる。


③読者の期待


読者は、キャラクターが今どんな気持ちでいるかを文字通りに教えられることは求めていない。そうではなく、むしろ自分で感情を体験したいと思っている。そのためには、読者にわかりやすく、かつ続きを良み進めたくなるような方法で、キャラクターたちの感情の表れを描くことがカギとなる。

【感情の書き方】
伝え方に気をつけよう
型にはまった感情表現をやめよう
なんでもかんでもメロドラマにしない
会話は思考に依存しすぎない
キャラクターの背景を描きすぎない


❷[エピソード]

 
【感謝】(表現例)


目の奥が輝きに包まれた、柔らかいまなざし
人の手や腕を握りしめる
胸にてそ当てる
涙が溢れる
自然と笑みがこぼれ、表情が明るくなった
手足がうずき温もりに包まれる
全身の緊張がほぐレル
胸が上下するのを感じる
胸がいっぱいになる
膝がガクガクする
人の優しさやエンジョに恩返ししたいと熱望する
など


❸[今日からのアクション]
平凡な感情表現は控える!

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