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自分のやりたいことをやることと、主体的に生きることは、違うらしい。 『総選挙ホテル』,…
『傲慢と善良』,辻村深月著,朝日新聞出版発行,2019年刊行 友人内で定期的に行っている読書…
『ずっとお城で暮らしてる』,シャーリイ・ジャクスン著,市田泉訳,東京創元社発行,2007年刊行 …
『横溝正史自選集 5 悪魔が来りて笛を吹く,横溝正史著,出版芸術社発行,2007年刊行』 NHK BS…
「華氏451度」は名作の誉れ高過ぎて、またあまりに啓蒙主義っぽそうな匂いがしていて、何より…
『文字渦』円城塔著,新潮社,2021年発行 結論から言うと、私とはあんまり相性のよくない本だ…
偽の問題が提示されて、偽の解決が描写され、何となくカタルシスが広がる。そしてもっと深刻な真の問題が隠蔽される。 という構造が、何とも気持ちの悪い小説だった。 出てくる登場人物や描写が、絶妙な滑稽さと愛らしさを持ちつつ、気色悪さを配分されているので、湧き出てくる気持ち悪さの原因もそこなのかと誤解しそうになる。そういう語りの底意地の悪さがあるので、カタルシスはあるのだけど読後感が悪いという、珍しい感想になった。 ★★★ 物語自体は、人間社会の感情ルールになじむことが