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読書関係

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読んだ本の自分の感想を中心に。
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#ネタバレ

ピック・スリーと東京物語

 ただ自分の素直な思いを書くだけで、暴露話と受け取られてしまう境遇の人がいる。 ★★★ …

さとみん
3日前
7

『春にして君を離れ』(その2) 悪者を作って結託してしまう姿

 我ながら、悪意の塊みたいな読み方をしてしまったなと思う。 『春にして君を離れ』,アガサ…

さとみん
2週間前
9

『春にして君を離れ』(その1) なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て

 みんな、自分は聖人になれないのを知っているけれど、他人には聖人のようなふるまいを求めて…

さとみん
3週間前
8

『総選挙ホテル』 傍観者で生きていくよりも

 自分のやりたいことをやることと、主体的に生きることは、違うらしい。 『総選挙ホテル』,…

さとみん
2か月前
7

『傲慢と善良』 ○○活と呼ぶことで迷走するもの

『傲慢と善良』,辻村深月著,朝日新聞出版発行,2019年刊行  友人内で定期的に行っている読書…

さとみん
5か月前
7

『ずっとお城で暮らしてる』 

『ずっとお城で暮らしてる』,シャーリイ・ジャクスン著,市田泉訳,東京創元社発行,2007年刊行 …

さとみん
9か月前
3

『悪魔が来りて笛を吹く』 本当の悪魔は笛を吹かない

『横溝正史自選集 5 悪魔が来りて笛を吹く,横溝正史著,出版芸術社発行,2007年刊行』  NHK BSプレミアムで、「深読み読書会 『悪魔が来りて笛を吹く』」が再放送(元は2019年に本放送だったらしい)されていて、ちょっと気になって録画したところで、「そういや原作読んでなかったな……」と今更気付き、原作を慌てて読んだ、というのが事の次第である。  実は金田一耕助シリーズは、遠い昔に『本陣殺人事件』を読んだきりで、しかも遠い昔すぎて内容を大半覚えてない。『金田一少年の事件

『華氏451度』 本より先に失われたもの

「華氏451度」は名作の誉れ高過ぎて、またあまりに啓蒙主義っぽそうな匂いがしていて、何より…

さとみん
1年前
7

『文字渦』 個人の妄想の限界を見る

『文字渦』円城塔著,新潮社,2021年発行  結論から言うと、私とはあんまり相性のよくない本だ…

さとみん
1年前
3

『コンビニ人間』 受け容れやすい機械、受け容れられない人間

 偽の問題が提示されて、偽の解決が描写され、何となくカタルシスが広がる。そしてもっと深刻…

さとみん
1年前
6