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《なりきり日記》すぐに怒って癇癪を起こす2才児がもし大人並みに日本語が話せたら答えるインタビュー

さて今日はインタビュー形式でお送りしています。

質問者(母): 「今日はかなりの時間、ご機嫌が優れなかったようにお見受けしましたが・・・」

回答者(娘): 「ああん❓💢そうだけど?それが何か?

「あ、まだご機嫌が優れないようですね・・・。よければ理由などをお聞かせ願えませんか?」

2才児に不機嫌の理由を尋ねるのはヤボでしょう?理由は“2才だから” に決まってるでしょうが!

「そうですか。特に理由はないということですね。でも「すべり台やる~~」と大騒ぎなさるから、いつものように布団すべり台を作ったら激怒されましたよね」

布団すべり台なんて子供だまし、頭にくるわ!!

「えっ?でもいつも楽しそうに滑ってるじゃないですか?」

いつもなんて知らん!今日は頭にきた!それだけのことだよ

「はぁ・・・そうでしたか、それは気付きませんで。そのあと「公園行く~~」と言うので母は大急ぎで準備しました。
「公園ー、すべり台、抱っこー」とエンドレスに声を荒げて怒っておられましたね」

あの時は母の準備が整っていないのが頭にきた!

「いやいやいや~、五分で準備しましたよ~。作りたてのミルクティーを一口も飲まずに家を出ましたよ~」

ミルクティーだぁ?欧米か!!

「公園までの道のりを最初は歩いてくれたのに、すぐに抱っこを要求されましたね?なぜですか?」

黄色い不気味な形の葉っぱがたくさん落ちていて、しかも風に吹かれて動いていたのだ!怖すぎるじゃないか!

「イチョウの葉っぱが風に吹かれる様子が恐怖でしたか。それが行きも帰りも抱っこの理由なんですね。わかりました。
ようやく公園に着いて、念願のすべり台を母が抱っこしてすべりましたが、なぜ一回だけで激怒してやめてしまったのでしょうか?」

風が強かったから

「はい?すみません、今なんと?」

あんな強風の中、悠長にすべり台などやりたくないに決まってるでしょうが!私が一番嫌いなのが人間、次に嫌いなのが風なんだよ!頭にきたから、声を限りに叫んでやったのさ!

「ええ、ええ、叫んでいましたね~。公園でよく目立っておられましたよ。
行きたいと言うからミルクティーを我慢して連れて行ったのに、激怒されましたね~。母になにか恨みのような事は?」

あん?だから2才児に理由はないんじゃ!

「そ、そ、そうでしたそうでした。
帰宅してからも不機嫌でしたね?パパ宛に届いた荷物を開けたがってご立腹でしたね。「宅急便開けてみる~~」と20回は叫んでいましたね」

なぜだめなのか、私にはまったく分からない!パパの物は私の物なのに!

「ほほう、典型的ないじめっ子の発想ですね~。
ところで今日もコロッケ(だけ)をたくさん食べましたね。
食べたすぐあと、いきなり激怒してスプーンを床に叩き付けて暴れたのはなぜでしょうか?」

さあね。あ、思い出した!もうお腹いっぱいなのに母が「もっと食べる?」って聞いてきたから頭にきたんだった。そりゃ暴れるよ。母なら私の腹の状態くらい分かるでしょうが!!

「もう一度聞きます。本当に母に恨みはないのですね?」

だーかーら!!わかんないかねぇ?
私が母に癇癪を思う存分出せるのは、母なら受け止めてなんとかしてくれるという気持ちがあるからなんだよ!他の人にはそこまで出さないよ

「なるほど。近しい身内には癇癪を起こせる・・・。昭和のモラハラ旦那という立ち位置でやっておられるのですね。ところでこの癇癪はいつごろまで続けられるご予定でいらっしゃいますか?」

風の吹くまま気の向くままよ

「ふうてんの寅さんみたいな・・・。なるほどやはり昭和の旦那っぽいですね。今日はインタビューに答えてくださりありがとうございました」

私まだ2才だから夜なかなか寝つけないし何度も起きてイラつくのよ。今日も夜中に起きてめちゃくちゃ叫ぶと思うけど、抱っこしたりしてなんとか寝かしてよね。たのんだよ。それじゃあね。またインタビューに答えてあげるから

「・・・あ、ありがとうございました」

スマホのメモを整理していたら、こんなインタビュー記事が出てきました。寝かしつけながらその日の腹いせに書いたものと思われます。2〜3才は本当にこんな感じでした。何をしても何をしなくても激怒と癇癪。4才くらいから徐々に落ち着いてきたように思います。海の波を抑えるかのような子育てをしているみなさん、今日も本当にお疲れさまです。



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