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インドネシア・東ジャワの結婚式に行く⑤結婚式の準備

東ジャワの親戚の結婚式。前置きが長くなりましたが、本題です。ジャワ島東部の田舎の結婚式の準備は、どのように進んでいくのでしょう・・。

(前置きはこちら↓をご覧ください。)

この度、姪(50歳くらい)の娘が結婚しました。結婚式会場は彼女の家。式の数日前から時々お邪魔して目にした準備の様子をご紹介します。

まずこちらは自宅奥のキッチン。

影があって見えにくいですが、写真右側にかまどが2つあります。他にかまど1つ、ガスコンロ1つ。以前はこんなにありませんでしたよ。結婚式に向けて増やしたんです!

写真左側の床(土間)には、日本ではエシャロットなどと呼ばれる小さな赤タマネギとニンニクがたくさん用意されています。インドネシア料理には欠かせないスパイスですからね。

裏口を出たところ。

水をためておくタンクが4つ!(本当はもっとあります。)もちろん、料理や皿洗いなど、結婚式の準備のために置いてあるんです。

水は山から直接引いています。フィルターなどぜんぜん使っていないので、結婚式の日の夜の大雨の後は、びっくりするほど濁っていました。前日じゃなくてよかったね。


家の裏には食器置き場。

毎日会場設営のために大勢の人が出入りし、ご飯を食べて行きます。奥さんたちは炊事係。


火曜日の朝、テント設営が始まりました。(※結婚式本番は日曜日!)

このテント、tratag(トラタグ)と呼ばれるもので、結婚式の日は(屋外にスペースがあれば)大概建てられます。


椅子もたくさん・・。

ここ、車では入れないので、途中から男性陣が荷車を引いたり、担いだりして持ってきていました。お疲れ様です・・!

インドネシアでも、都市部なら、ホテルなどの貸会場で結婚式を挙げる人も増えてきているのですが、田舎はまだまだこれ。家を改装・増築までして備え、集落の人たちがみんな手伝いに来るんです。

テント、翌日にはこんなことに・・家の前の道まで屋根ができました。(黄色い幕のあたりからが式の会場。左側は道です。)

「みんなで感染症予防!」の横断幕も出ました。完全に形だけですけどね。

木曜日。牛が1頭さばかれました。家の前では皮をガスバーナーで焼いていて、離れたところまで臭いがしました。

入口にはバナナとココナッツの飾りが。カーテンのようにひらひらしているのは、tarub(タルブ)、バナナの方はpisang tuwuhan(ピサン・トゥウハン)と呼ばれる定番の装飾です。

これが結婚式会場!

右は新郎のゲスト。左は新婦のゲストという案内が出ています。左手前に橋が架かっています。これも結婚式用。

家の裏側。牛が小さくばらされていました。

家の脇。作業する皆さんのためにお茶やコーヒーが用意されています。日中はかなり熱いのですが、温かい飲み物です。

薪!重要ですね。

金曜日まではこんな風に椅子とテーブルが並び、来た人がそれぞれご飯を食べていきます。スナック類もあります。

人がいないうちにステージ(?)の写真撮っちゃお・・

真ん中が新郎新婦のソファで、両脇はご両親用の椅子です。

ココナッツで作った飾り!とても凝っていますね。職人技!

なお、木曜夜にはSelamatan(スラマタン)と呼ばれるジャワ島のお祝い事には欠かせない伝統行事が行われました。「主に男性の会食だ」と言われていたため我が家からは夫だけ参加しました。みんなが集まってお祈りをしたりご飯を食べたりする会なのだそう。

(いい資料ないかな・・と思ったら、私が行ったポノロゴのお隣の町マディウンのオフィシャルウェブサイトに説明ページがありました。写真拝借。)

nasi tumpeng(ナシ・トゥんペン)という山型に盛ったご飯はお祝いの定番料理。


金曜朝。会場の前に、巨大スピーカーが設置されました。車も入れないガタガタ石畳なのに、どうやって持ってきたのかな。

インドネシアの結婚式には、ダンドゥットというダンスミュージックが欠かせません。3日間、朝から晩まで、村中に響き渡る大音量で音楽が流れます。


金曜日から、随時ゲストが来ます。新郎が来るのは日曜日です。

新婦と近親者が会場前に座って・・。

ゲストが来ると一斉に起立して握手します。それでまた座る。

この時点ではマスクしている人もまあまあいますが、やっぱり握手はしちゃうんですね。

さあ、いよいよメインイベント・・!!

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